Windows 10 のサポートが終了することで、「これからどうすればいいの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そんなときに登場するのが「ESU(拡張セキュリティ更新)」という仕組みです。
登録方法は「同期で登録」または「Microsoft Rewards 1000ポイントで登録」の2種類が用意されていますが、実際の画面を見ると「どちらを選べばいいの?」「一度同期を選んだらRewardsに戻せるの?」と疑問に感じる場面もあるはずです。
この記事では、ESUの基本から登録の流れ、そして読者がつまずきやすいポイントをやさしく解説します。
最後にはよくある誤解や最新情報のチェック方法もまとめましたので、安心して読み進めてみてくださいね。
ESUとは?どんなサービスなの?
ESUってそもそも何?と感じる方に、まずは基本から整理しましょう。
Windows 10 のサポート期限とESUの役割
Windows 10 の公式サポートは終了を迎えますが、まだPCを買い替えていない方も多いですよね。
そんな方のために用意されているのが「ESU(Extended Security Updates)」です。これは名前の通り、セキュリティ更新を延長して受け取れる仕組みです。
利用することで、引き続きWindows 10を安全に使えるようになります。
対象になるユーザーやパソコンは?
ESUの対象は、通常のサポートが終了したWindows 10を利用しているユーザーです。
特別な企業向けではなく、家庭用PCでも利用できるのが特徴です。登録の際にはMicrosoftアカウントが必要になる点を覚えておきましょう。
ESU登録方法は2つ
ESUを使うための登録方法は大きく2種類あります。
同期で登録(Microsoftアカウントと連携)
ひとつ目は、Microsoftアカウントと同期して登録する方法です。アカウントにサインインして進めるだけなのでとても手軽で、多くの方がこの方法を選んでいます。
同期することで自分の環境が自動で引き継がれるなどの利点もありますが、「アカウントと連携したくない」「個人情報が紐づくのは心配」と感じる方には少し抵抗があるかもしれません。
特に、家庭と仕事でアカウントを分けて使いたい方や、シンプルに追加連携を避けたい方は注意して選ぶと安心です。
Microsoft Rewards 1000ポイントで登録
もうひとつは、Microsoft Rewardsのポイントを使って登録する方法です。1000ポイントを消費して利用できるため、普段から検索やサービス利用でコツコツ貯めている方にはうれしい選択肢ですね。
ポイントを活用すれば追加料金を支払わずに延長できるのでお得感があります。
ただし、表示されるかどうかには条件があり、アカウント状況や過去の選択によってはRewardsの項目が見えないこともあります。
事前にポイント残高やアカウントの状態をチェックしておくと、スムーズに登録が進められます。
同期とRewardsの違いを比較表でチェック
スマホでも見やすいように、登録方法の違いを表にまとめました。ひと目でメリットとデメリットがわかります。
登録手順のフローチャート
流れをイメージしやすいように、シンプルな図解で整理しました。
[今すぐ登録]
↓
┌──────────────┐
│ 同期で登録を選択 │──→ [アカウント連携完了]
└──────────────┘
↓
┌──────────────┐
│ Rewardsで登録を選択 │──→ [1000ポイント消費で完了]
└──────────────┘
ESU登録後の確認方法(かんたんチェック)
登録直後に大きく「完了」とは表示されません。あわてず、次の手順で“適用できているか”をシンプルに確認しましょう。
Windows Updateで確認(おすすめ)
- 設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update を開く。
- 更新の履歴 を開き、セキュリティ更新などがエラーなく入っているかを見る。
- 画面上部の 「最新の状態です」 の最終チェック日時が新しくなっているかも目安です。
メモ:反映まで 数時間〜72時間 かかる場合があります。少し時間をおいて再チェックしましょう。
Rewards/同期での間接確認
- Rewardsで登録した場合:
rewards.microsoft.com
のポイント履歴に「引き換え済み」が残っているかを確認。 - 同期で登録した場合:WindowsがMicrosoftアカウントでサインインされているかを再確認(ローカルのみはNG)
うまく確認できないとき
- Windows Updateを適用 → 再起動 → 再チェック。
- Microsoftアカウントに再サインイン(Windows/Microsoft Store)。
- 地域設定の統一(Windows/アカウント/Store)。VPNはオフ。
- それでも不明なら、
Win + R
→wsreset
でStoreキャッシュをクリアし、24〜72時間あけて再試行。
公式情報
迷ったときは Microsoft公式サポート で最新情報を確認を。
https://support.microsoft.com/ja-jp
ESU登録画面の流れを整理
「今すぐ登録」を押した後の流れを見てみましょう。
「今すぐ登録」を押すとどうなる?
ボタンを押すと、通常は「同期で登録」か「Rewardsを利用」の選択肢が表示されます。
どちらを選ぶかによって、その後の進み方が変わり、設定画面の流れも微妙に異なります。
例えば同期を選んだ場合はすぐにアカウントとの紐づけ確認が始まり、Rewardsを選んだ場合はポイント残高を確認するステップが加わるなど、見える画面や手順が変化します。
そのため、事前にどちらを利用するか決めてから進めると戸惑いが少なく安心です。
同期とRewardsで表示が違うケース
ただし一度「同期で登録」を選んで進めてしまうと、それ以降はRewardsの選択肢が画面に表示されなくなるケースがあります。
これは仕様上の挙動であり、「あれ?最初は出ていたのに」と驚く方も多いポイントです。
また、アカウントの状態や環境によっては初回から選択肢の表示が限られていることもあり、ユーザーが混乱しやすい部分です。この点を理解しておくと、登録時に慌てずに対応できます。
一度同期を選ぶとRewardsは使えない?
ここは多くの方が気になる部分ですよね。
なぜ選択肢が消えてしまうのか
これはMicrosoftの仕様で、一度同期を選んだアカウントでは以降Rewardsの表示が出ないようになっています。
残念ながら、一度設定した流れをそのまま戻すことは基本的にできません。ユーザーの混乱を防ぐために仕様で固定されていると考えると分かりやすいでしょう。
また、環境や更新状況によって表示が変わる場合もあるため、「自分だけがおかしいのかな?」と感じる必要はありません。
OneDrive削除では解決できない理由
「OneDriveを消せば戻るのでは?」と考える方もいますが、OneDriveは直接の原因ではありません。
アカウントそのものの紐づけ設定が影響しているため、OneDriveを削除しても選択肢は戻らないのです。
つまり、ストレージアプリの有無ではなくアカウント設定が根本に関係しているのです。この点を知っておくと無駄な操作を避けられます。
別アカウントを利用する方法
もしどうしてもRewardsを使いたいなら、新しいMicrosoftアカウントでログインして登録する方法があります。
別アカウントを利用することで再び選択肢が表示される可能性があり、実際にこの方法でうまくいったという声もあります。
ただしアカウントを切り替える際には、既存の環境との使い分けや再設定の手間が発生するため、その点も考慮して選択するのがおすすめです。
Microsoft Rewardsで登録するメリット・デメリット
Rewardsを使いたい方のために、その特徴を整理します。
ポイント利用の魅力
日々の検索やアプリ利用で貯めたポイントを使えるので、実質無料で延長できるのが大きなメリットです。
普段からBing検索やクイズ、ショッピングなどで自然にポイントが貯まる仕組みがあるため、気づかないうちに必要数に達していたという人も少なくありません。
つまり、ちょっとした日常の利用が延長手続きに直結するのは大きな魅力です。
さらに「追加料金を払わずに使い続けられる」という安心感は、多くのユーザーにとって大きな後押しになります。
デメリットや注意点
ただし、条件によっては選べなかったり、ポイントが不足していると登録できないことがあります。
たとえば一度同期で登録を進めてしまうとRewardsの選択肢が表示されない場合があり、せっかくポイントを貯めていても利用できないケースがあります。
また、ポイントの反映に時間がかかることもあるため、「残高は十分なはずなのに利用できない」といった事態が起きることも。
事前にポイント残高を確認し、余裕を持って準備しておくことが大切です。
ESUとWindows 11への移行の違い
ESUにするか、それともWindows 11に移行するかは多くの方が迷うポイントです。
ESUを選ぶメリット
・今使っているPCをそのまま活用できる
・設定やアプリを引き継いで利用可能
・新しい機器を購入しなくてもよい
Windows 11に移行するメリット
・最新のセキュリティ機能や更新を受け取れる
・新しいインターフェースや機能を利用できる
・長期的に安心して使える
どちらを選ぶべき?
短期的にコストを抑えたい場合はESU、長期的に安心して使いたい場合はWindows 11が適しています。自分の利用スタイルやPCの性能を考えて選ぶのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
読者の方が特に気になりやすい疑問をまとめました。
Q1:ESUは複数のPCで使える?
同じアカウントであっても、登録は基本的に1台ごとに行う必要があります。
Q2:途中で同期からRewardsに切り替えられる?
残念ながら切り替えはできません。最初の選択が大切です。
Q3:企業や学校でも使える?
はい、ESUは法人や教育機関でも提供されていますが、条件や契約形態が異なる場合があります。必ず公式情報を確認してください。
よくある誤解や勘違い
「こうすれば大丈夫」と思ってしまいがちな誤解も整理しておきましょう。
「OneDriveを削除すれば選べる?」の真相
OneDriveは直接関係ありません。削除しても選択肢が復活することはありません。つまり、ストレージアプリの存在有無ではなく、アカウントとその設定の仕組みが根本に影響しているのです。
このため「消せば元に戻るかも」と試しても結果は変わらず、むしろ時間や手間を浪費してしまう可能性が高いです。
ユーザーの混乱が起きやすい点ですが、最初から関係ないと知っておくと安心ですね。
「後から切り替えできる?」に対する答え
残念ながら後から切り替えることはできません。最初にどちらを選ぶかがとても大切です。
一度同期を選んで登録を進めると、以降はRewardsが表示されない仕様になっているため、「やっぱりポイントで登録したい」と思っても戻せません。
この仕様は一貫性を保つために設計されていると考えられます。どうしてもRewardsを利用したい場合は、新しいMicrosoftアカウントを作成してやり直す必要があります。
Rewardsで「引き換えできません」が出たときの対処
「今すぐ登録」→「Rewardsポイントの引き換え」でエラー表示になる場合に、まず落ち着いて確認したいポイントをまとめました。原因は複数パターンがあり、順番にチェックすると解決するケースが多いです。
まず確認したいこと(ミニチェックリスト)
- Windows Updateで最新の累積更新を適用し、PCを再起動する。
- WindowsにMicrosoftアカウントでサインインしているか確認(ローカルアカウントのみはNG)
- ポイント残高が1000pt以上あり、反映遅延がないか確認(数時間~1日待つと通る場合あり)
- 地域設定を統一(Windows・Microsoftアカウント・Microsoft Storeの地域が同じ/VPNはオフ)
- 以前に同期(無料)や有料での登録を途中まで進めていないか確認(別ルートと重複は不可のことが多い)
- 反映待ちの可能性を考え、24~72時間あけて再トライ。
それでもダメなとき(追加手順)
- Microsoftアカウントのサインアウト/再サインイン(WindowsおよびMicrosoft Store双方)。
- Microsoft Storeのキャッシュをリセット:
Win + R
→wsreset
→ Enter。 - ブラウザからMicrosoft Rewardsページにアクセスし、サインイン状態を確認してから再試行。
サポートへ問い合わせる際のメモ
- エラー文言(例:「この Rewards オファーは引き換えることができません」)をそのまま控える。
- 発生日時と回数、試した対処(更新・再起動・地域確認など)を時系列でまとめる。
- アカウントの居住国/言語、Windowsのエディション・バージョン、ポイント残高のスクリーンショットを準備。
よくある原因の傾向
- 地域/市場の不一致(アカウント国・Windows地域・Store地域がズレている)
- アカウント要件未達(年齢・本人確認・電話認証などの不備)
- 別オプションでの進行履歴(同期や有料の途中・完了によりRewardsが無効化)
- 段階的ロールアウトによる一時的な未提供・反映待ち。
最新情報をチェックするには
仕様は今後変わる可能性があります。正確な情報を得る方法も知っておきましょう。
Microsoft公式サポートページの活用
登録方法や対象については公式サポートページに常に最新情報が掲載されます。まずはこちらを確認するのが安心です。
コミュニティフォーラムやQ&Aの情報収集
実際に使ったユーザーの声を調べたいなら、MicrosoftコミュニティやQ&Aサイトも参考になります。同じ状況を経験した人の体験談が役立つこともありますよ。
まとめ
Windows 10 のESU登録には「同期」と「Microsoft Rewards 1000ポイント」の2つの方法があります。
ただし一度「同期」を選んで進めると、以降はRewardsの選択肢が表示されない仕様になっている点には注意が必要です。
「OneDriveを削除すれば解決するのでは?」という声もありますが、実際には関係なく、切り替えはできません。
どうしてもRewardsを使いたい場合は、新しいアカウントでの登録を検討するのが現実的です。
今回紹介した内容を踏まえつつ、最終的な判断は必ず公式の最新情報を確認しながら行うことが大切です。
この記事が、迷いやすいポイントを整理するきっかけになれば嬉しいです。