炊き込みご飯を炊いた後、炊飯器に残る臭いが気になる
我が家では炊き込みご飯をよく炊くのですが、その後に白米を炊くと、炊き込みご飯の臭いが炊飯器に残っていることがあります。
せっかく炊いた白米から臭いがすると、食事の楽しみが半減するだけでなく、内釜や外釜、内ぶた、蒸気口、通気口など取り外せる部分をすべて洗ったはずなのにちゃんと洗えてないの?と、衛生面でも不安になりますよね。
数回白米を炊けば自然に臭いが消えることもありますが、できればすぐに、そして簡単に臭いを取り除きたいものです。
今回は、炊飯器に臭いが残る原因と、その臭いを取る方法についてご紹介します。これらの方法を知っておけば、炊き込みご飯を楽しんだ翌日も美味しい白米を食べることができますよ。
炊き込みご飯の後の気になる炊飯器の臭い解消法
炊き込みご飯を炊いた後に残る臭いが気になる時の原因として、炊飯器はご飯を加熱しながら圧力をかけて蒸気を多く出すため、食材や調味料の臭いがこびりつきやすいのです。お米のデンプン質や調味料、食材の臭いが蒸気と混じり、炊飯器全体に広がりやすいのが原因です。そこで、炊き込みご飯に使った食材の成分別に効果的な臭い取りの方法をいくつかご紹介します。
レモンを使った臭い解消法
野菜やきのこ類から出るアルカリ性の臭いにはレモンが効果的です。レモン半分~1個(大きさにより調整)を輪切りにして使用します。
1. 水を白米を炊くときの2合目ラインまで入れ、輪切りにしたレモンを加える
2. 「早炊き」または「お手入れ」コースがあればそちらを選び、炊飯ボタンを押す
3. 終了したら電源を切り、そのまま冷まします
4. 冷めたらお湯を捨てて、内ぶた、内釜、蒸気口の部品など外せるものは全て外して洗います
5. 水気を拭き取ってしっかり乾かす
クエン酸を使った臭い解消法
こちらも野菜やきのこ類から出るアルカリ性の臭いに効果的です。調理器具の洗浄ですので食用クエン酸を使用しましょう。
1. 水を白米を炊くときの2合目ラインまで入れ、クエン酸を20g(大さじ約2杯強)加える
2. 「早炊き」または「お手入れ」コースがあればそちらを選び、炊飯ボタンを押す
3. 終了したら電源を切り、そのまま冷まします
4. 冷めたらお湯を捨てて、内ぶた、内釜、蒸気口の部品など外せるものは全て外して洗います
5. 水気を拭き取ってしっかり乾かす
重曹を使った臭い解消法
魚・肉から出る油分や醤油、バターなどの酸性の臭いに効果的です。調理器具の洗浄ですので食用の重曹を使用するのが安心です。
1. 水を白米を炊くときの2合目ラインまで入れ、重曹を小さじ1杯加えます
2. 「早炊き」または「お手入れ」コースがあればそちらを選び、炊飯ボタンを押す
3. 終了したら電源を切り、そのまま冷まします
4. 冷めたらお湯を捨てて、内ぶた、内釜、蒸気口の部品など外せるものは全て外して洗います
5. 水気を拭き取ってしっかり乾かす
塩を使った臭い解消法
上記の方法でも取れない内ぶたや蒸気口などの部品に残る頑固な臭いには、煮沸消毒が効果的です。大きめの鍋と塩・水を用意します。
1. 内ぶたや部品がシッカリ浸かる量の濃度1%の塩水(水1リットルに対し塩10g)を鍋に用意する
2. まず、鍋を火にかけて沸騰させます
3. 沸騰したら、塩水に内ぶたや蒸気口などの部品を入れ、10〜15分程度吹きこぼれないよう弱火で煮沸する
4. 10~15分後、火を止めてそのまま冷まします
5. 冷めたら水で塩水を洗い流し、水気を拭き取ってしっかり乾かす
※煮沸時、部品の樹脂部分が鍋肌に触れると変形や溶けたりする原因になるので触れないよう注意してください。
これらの方法を試して、炊き込みご飯の後の気になる臭いを取り除き、炊飯器を清潔に保ちましょう。
炊飯器に臭いが付いて取れない原因
炊飯器の臭いを取る方法をお伝えしましたが、そもそもなぜ臭いがついてしまうのでしょうか。炊き込みご飯だけでなく、白米を炊いた場合も含めて、その原因を見ていきましょう。
お米の洗い方や保存方法に問題がある場合
お米の研ぎ方が原因で臭いがつくことは意外と知られていません。
お米をしっかり研いでいないと、糠(ぬか)が臭いの元となります。臭いを防ぐためには、お米をよく研ぐことが重要です。ただし、研ぎすぎるとお米の風味が落ちてしまうので注意が必要です。また、お米の保存方法にも気を配りましょう。古いお米や保存状態の悪いお米を使うと臭いが発生しやすくなります。お米は15度以下、湿度70%程度の直射日光の当たらない場所で保存するのが理想的で、冷蔵庫の野菜室などがおすすめです。
炊飯後に長時間保温することが原因
炊飯器でご飯を長時間保温したままにすると、臭いがつきやすくなります。炊飯器のメーカーが保存目安時間としている12〜24時間を超えると、ご飯が臭いやすくなると言われています。特に炊き込みご飯の場合、長時間保温していると臭いが取れにくくなります。そのため、炊いたご飯は早めにタッパーなどの別容器に移すことをおすすめします。
炊き上がり後にご飯をほぐさず放置していることが原因
炊き上がったご飯をそのままにしておくと、余分な水分が結露し、ご飯が変質しやすくなります。炊き上がったらすぐにほぐして余分な水分を逃がしましょう。
炊飯器のお手入れで美味しいご飯をキープ
内釜は毎回洗っても、内ぶたや炊飯器の内側を掃除しないことが多いということはないですか?私もついつい後回しにしがちなのですが、炊飯器の内側にこびりついた汚れや、糊のような白いものが蓄積すると、パッキンが変色・変形したり、雑菌やカビの原因になります。そうなると、普段の炊飯でもご飯が美味しくなくなってしまいます。衛生的にも問題があるので、外せる部分は全てこまめに洗うようにしましょう。
炊飯器の臭いを防ぐためには、これらのポイントに注意し、普段から適切なお手入れを心がけましょう。
まとめ
今回は、炊き込みご飯の後に炊飯器に残る臭いを解消する方法をご紹介しました。
臭い取りには、レモン、クエン酸、重曹、塩を使った方法が効果的です。これらの方法を試すことで、アルカリ性や酸性の臭いを取り除き、炊き込みご飯を炊いた後でも臭いのない美味しいご飯を楽しむことができます。
また、炊き込みご飯以外でも臭いを防ぐ方法をお伝えしました。炊飯器の臭いを防ぐためには、日頃からの適切なお手入れが大切です。これらのポイントを守り、炊飯器を清潔に保ちましょう。