ガスボンベをつけっぱなしにすることで発生するリスク
カセットコンロを使用しないときに、ガスボンベをつけたままにしておくのは危険です。
何故かと言うと、「ガス漏れ」のリスクがあるからです。
ガスが漏れると、火災を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
カセットコンロを使い終わったら、ガスボンベを必ず取り外し、キャップを付けて風通しが良く湿気の少ない場所に立てて保管しましょう。
この記事では、
- カセットコンロにガスボンベをつけっぱなしにしてはいけない理
- カセットコンロとガスボンベの適切な使用期間と保管方法
- 避けるべきガスコンロ・ボンベの危険な使い方
- 不要になったガスボンベの処分方法
以上をご紹介します。キャンプが流行していますし、我が家では防災グッズとしてカセットコンロを準備していて、たまに自宅で使用しています。
危険な扱い方をすることで、どのような危険があるのかを知り、改めて正しい使用方法や保管方法などを確認しておきましょう。
カセットコンロにガスボンベをつけたままにしてはいけない理由
カセットコンロを使用した後は、必ずコンロからガスボンベを取り外し、別々に保管しましょう。ガスボンベをつけたままにしておくと非常に危険です。つけっぱなしにしていると、ガス漏れや異常燃焼が発生し、それが中毒や火災の原因になる可能性があります。
使用後は必ずカセットコンロからガスボンベを取り外し、別々に保管してください。
保管時のポイント
保管する際には、カセットコンロとガスボンベを別々にしまいましょう。更に以下の点に注意しましょう。
- 風が通る涼しい場所
- 気温差の少ない場所
- 湿度の低い場所
- 40℃を超えない場所
ガスボンベは立てて保管しましょう。キャップもしっかり締めてくださいね。
さらに、ガスボンベとカセットコンロには寿命があり、経年劣化します。古くなったガスボンベは錆びてガス漏れを起こす可能性があります。適切な保管条件を守っていても、劣化したものを使うとガス漏れのリスクがあります。
使用期間が定められているので、取り扱い説明書をしっかり読んでおくことが大切です。カセットコンロもガスボンベも経年劣化することを忘れないでください。
カセットコンロとガスボンベの適切な使用期間と保管方法
ここからは、カセットコンロとガスボンベの正しい使用期間と保管方法について詳しく説明します。
カセットコンロについて
まず、カセットコンロについてですが、パッケージや取扱説明書には製造年月日が記載されています。通常、製造年月日から約10年が目安になっていて、それを超える場合は買い替えることが推奨されています。
保管方法としては、温度変化の少ない場所で、高温にならず湿度の低い環境に保管し、取り外し可能な器具やガスボンベは必ず外して保管してください。
ガスボンベについて
次にガスボンベについてです。ガスボンベには底部に使用期限が数字で記載されている場合と、製造年月日が記載されている場合とがあります。製造年月日だけが記載されている場合は、その日から約6年を目安に使用期限だと考えてください。未使用の状態でも経年劣化は避けられませんので、条件を守った保管場所であっても、定期的に処分を検討することが重要です。また、使用期限が経過していなくても、錆びが見られる場合はすみやかに処分し、使用を控えるべきです。
ガスボンベの適切な保管方法は、直射日光を避け、温度変化が少なく40度以下、かつ湿度の低い場所にキャップをした状態で立てて保管することです。さらに、棚の上など落下の危険のある場所を避けて、子供の手が届かない場所に保管することが大切です。
ガスボンベにはガスが充填されており、高温になると膨張してしまい破裂する危険がありますので、取り扱いには十分な注意が必要です。
また、カセットコンロとガスボンベは、特に車内での保管は避けるべきです。最近ではキャンプなどで車内に保管する例も見られますが、これは非常に危険です。車内の温度は40℃を超えることがあり、もしガスボンベが破裂すれば車火災の原因になり、二次災害を引き起こす可能性があります。使用後は必ず車外に降ろし、安全な場所に保管しましょう。
避けるべきガスコンロ・ボンベの危険な使い方
最近、ニュースでよく耳にするようになったのが、ガスコンロやボンベを間違った使い方をして火災を引き起こすケースです。特にアウトドアが人気の今、使い方を再確認することが重要です。
例えば、以下のような使い方は避けるべきです
- 調理器具のサイズが合っていない
- 複数のコンロを同時に使用する
- 五徳を逆さまにして使用する
- IH調理器の上に直接置いての使用
- セラミックや石綿が付いた魚焼き器を使用する
- コンロやボンベのセット方法が誤っている
- 家具やカーテンの近くで使用する
- テントの中での使用
これらの誤った使い方は、コンロを覆い、熱がこもりやすくし、火災や爆発のリスクを高めることにつながります。特にIH調理器の上でカセットコンロを使用すると、ボンベに熱が伝わり、爆発の危険があります。また、セラミックや石綿が付いた調理器具を使用すると、排気口からの熱が原因で爆発することもあります。
さらに、五徳を逆さまにして使用するとガスコンロ内部に炎が及び、爆発事故を引き起こす可能性があります。また、テント内で使用する場合や、キャンプでの火起こしに使用する場合も、一酸化炭素中毒やボンベの過熱による爆発のリスクがあるため、特に注意が必要です。
布製品の近くで使用する場合も、壁や布から十分な距離を取るようにしてください。
不要になったガスボンベの処分方法
不要になったガスボンベの処分方法について、詳しく説明します。
使い終わったと思っても、中にはまだガスが残っていることがあります。そのまま捨ててしまうと、ゴミ収集車で爆発する危険があり、実際にそういった事故が発生していますので、適切に処理することが重要です。
安全にガスを抜き出す方法
まず、ガスボンベの先端を固い表面(例えばコンクリートなど)に押し当てて、中のガスを完全に抜き出してください。この作業は必ず屋外で行い、自分がガスを吸わないように気をつけてください。
次に、ガスボンベを振ってみてください。もし中にガスがまだ残っている場合、振ったときに「シャカシャカ」という音がします。この音がしなくなるまで、ガスを完全に抜き取ってください。
ガスボンベに穴を開けるのは危険です
絶対に行ってはいけないのは、ガスボンベに穴を開けて中のガスを出そうとすることです。これは非常に危険で、引火事故の原因となることがあります。穴を開ける行為は簡単ですが、絶対に避けるようにしましょう。
もし自分でガスを抜くことが難しい場合は、専門の業者に処分を依頼しましょう。どんなタイプのガスボンベかを説明し、受け付けてくれる業者を探して安全に処分してもらいましょう。
まとめ
この記事では、カセットコンロを使わない場合にはカセットボンベを外さなければならない理由や、適切な保管方法や処分方法について説明しました。要点をまとめると以下の通りです。
1. 周囲に危険がないか確認すること。
2. 密閉した場所での使用を避けること。
3. 目的以外の使用をしないこと。必ず説明書に記載された使い方を守ること。
4. 不要になったガスボンベの処分方法を誤ると、発火や爆発の危険があります。処理が難しい場合は、専門家に依頼することも大切です。
これらのポイントを理解し、ガスコンロやガスボンベの安全な使用、保管、処分を心がけましょう。