電子レンジで金属は危険！アルミホイルの使い方に注意
電子レンジで金属製品を使うのはおすすめできません。特に、アルミホイルなどを使用した場合、金属に電磁波が反応してスパークが起こり、火事を引き起こす危険があります。製品評価技術基盤機構（NITE）もSNSでこのようなリスクについて警告しています。スパークによって、電子レンジの他の部分にも損傷を与えることがあるため、故障の原因にもなり得ます。ですから、安全のためにも金属の使用は避けましょう。
電子レンジでのアルミ製品使用は避けましょう
製品評価技術基盤機構（NITE）が指摘する通り、電子レンジで使うと危険なアルミニウム製品や注意が必要なアイテムがあります。
1. アルミホイル
アルミホイルは電子レンジで使うと適切でなく、電磁波の影響で火花が散ることがあります。
2. アルミカップ
アルミカップで小分けされたおかずが入ったお弁当を温める時は、電子レンジ内でアルミカップを使うのは避け、取り外しましょう。
3. 冷凍食品の袋
冷凍食品を温める前に、パッケージに記載されている指示に従い、袋を開けるかどうか確認が必要です。
4. 鍋焼きうどん等の容器
アルミ製の容器は電子レンジでの使用に向かないため、適切な容器に移して加熱しましょう。
5. レトルトパック
「レンジ対応」のマークがないものは電子レンジで加熱するのが適していません。
6. カップ麺の容器
フタにアルミが使われている場合もあるため、フタを外してから加熱し、カップ自体のレンジ使用の可否も確認しましょう。
7. クッキー等の菓子袋
アルミ蒸着袋に入っているクッキーなどのお菓子の袋も、袋から出してから温める必要があります。
これらのアイテムは、電子レンジで使用するとスパークが起き、最悪の場合火災を引き起こす恐れがあります。金属製の容器やパッケージを使用する際には、特に慎重に扱うようにしましょう。
電子レンジでアルミホイルを使うリスクについて
「電子レンジでアルミホイルを使うのは危険」とよく聞かれますが、どのようなリスクがあるのでしょうか？
火花が散ること
電子レンジはマイクロ波を使って食品を温めます。このマイクロ波がアルミホイルの自由電子と反応し、電子が激しく振動して火花を発生させるのです。特にアルミホイルの折り目や尖った部分では放電しやすく、これがレンジの故障や火災の原因になりかねません。
追加のリスク
火花が散るだけでなく、他にもいくつかのリスクがあります
・大きな音が発生すること
・ 爆発する恐れ
・電子レンジのガラス扉が割れること
アルミホイルが加熱されることで、電子レンジが故障したり、最悪の場合は火災の原因となることがあります。また、アルミホイルが電子レンジの内壁やガラス扉に触れると、それらが損傷するリスクが高まりますので、ご注意ください。
オーブンでのアルミホイル使用は安全？
オーブンは電熱線を使用して加熱しますので、電子レンジのような電磁波は関与しません。したがって、オーブン内でアルミホイルを使うことに問題はありません。アルミホイルは高い耐熱性を持ち、少なくとも300℃まで耐えられるため、一般的なオーブン調理で完全に安全と言えます。また、アルミホイルは熱を均一に分散する性質を持っており、食品を均等に加熱するのに役立ちます。ただし、オーブン内のヒーターや他の金属部分に直接触れないよう注意して使用してください。
電子レンジでの他の金属製品や金彩食器の使用について
アルミニウムだけではなく、ステンレスや鉄のような他の金属も電子レンジでの使用はお勧めできません。これらの金属が電子レンジの電磁波と反応して、活発な電子の動きから火花が発生することがあります。また、金属はマイクロ波を反射するため、電子レンジ内での加熱が不均一になり、食品が均等に温まらないことがあります。このような不均一な加熱は、電子レンジの故障や食品の加熱不足に繋がるため、金属製の容器やカトラリーの使用は避けましょう。
また、見落としがちなのは金彩食器です。金彩は、食器や陶磁器に金を用いた装飾を施す技法で、豪華で高級感のある仕上がりが特徴ですが、金属が施されていますので、電子レンジでの使用は控えましょう。金属部分がマイクロ波を反射して火花が飛ぶ恐れがあり、食器も焦げたり破損する等して傷んでしまいますし、レンジの故障に繋がることがあります。
万が一、電子レンジで金属を加熱してしまった時の対処法
もしも、アルミホイルや他の金属製品を電子レンジで間違って加熱してしまい、火花が飛んでしまった場合は、以下の手順で安全を確保してください。まず最初に、電子レンジの扉を開けずに電源を切ってください。扉を開けると酸素が流入し、火が広がる可能性が高まります。電源を切った後は、安全が確認できるまで待ち、内部に火が残っていないか慎重にチェックしましょう。
火がまだ消えていない場合は、すぐに消火器を使用するか、状況に応じて119番に通報してください。火花が飛んだ後の電子レンジは、内壁や天井に損傷がないかも確認し、何か問題が見つかったら修理や交換を検討することが大切です。
また、焦げや異臭が残っている場合は、丁寧に掃除をしてください。
まとめ
アルミホイルを含む一般的な金属製品は、電子レンジで使用することができません。「金属＝レンジ使用禁止」というシンプルなルールを覚えておくことで、操作ミスを防ぐことが可能です。電子レンジは日々の生活において大変便利ですが、誤った使い方をすると火災をはじめとする大事故の原因となることもあります。だからこそ、金属は決してレンジ内に入れないようにしましょう。また、使用前には容器が電子レンジ対応であるかを必ず確認し、メーカーの指示に従って正しく使うことが大切です。これによって、電子レンジを安全かつ効果的に活用できますので、是非参考にしてくださいね。
