壁紙にカビが生える原因
私の家でも特に北側の部屋は結露が多く、レースカーテンがカビだらけになって買い替えたことがあるのですが、壁紙の表面にできたカビを見逃さずに掃除することが、壁紙の内側にまでカビが広がらないようにするための重要な対策です。部屋の壁紙は、手が届く範囲は汚れやすく、手の届かない部分にはホコリがたまりがちです。さらに、部屋干しをしたり、日当たりが悪かったり、結露が発生したりすると、カビが発生しやすくなります。特に梅雨の湿気がこもる時期や、冬場の窓にできる結露は、壁紙にカビが生える大きな原因です。来客の目に留まりやすい場所のカビは特に気になりますから、簡単な方法でキレイにしておきたいですよね。
今回は壁紙のカビを掃除で白くする方法や隠す方法、また、臭いを除去する方法についてお伝えします。これらを知って、対策を実践することで、壁紙のカビ問題を解決して頂けましたら嬉しいです。
壁紙のカビを白くする効果的な方法
今回ご紹介するクエン酸や重曹、エタノールを使った掃除方法は、小さなお子さんがいる家庭でも安心して行えます。ぜひ試してみてください。
必要なものは「重曹」、「クエン酸」または「お酢」、そして再カビ防止のために「濃度70~80%の消毒用エタノール」などです。これらは簡単に手に入るので、常備しておくと便利ですよ。
クエン酸でカビを浮かせる
まず、クエン酸またはお酢を水で約3倍に薄めてスプレーボトルに入れます。カビの上にキッチンペーパーを置き、その上からスプレーします。このとき、直接スプレーするとカビの胞子が飛び散る可能性があるため、必ずキッチンペーパーやティッシュなどを当ててからスプレーを行ってください。5分ほど放置すると、酸性の力でカビが浮いてきます。
重曹ペーストでラップする
次に、重曹に少しずつ水を加えてペースト状にします。先ほどのキッチンペーパーを取り除き、このペーストをカビに塗りつけます。重曹が壁から流れ落ちないよう、歯磨き粉程度の粘度にするのがポイントです。
重曹が乾かないようにキッチンペーパーをかぶせ、その上からラップをして固定します。剥がれてくるようなら必要に応じて養生テープかマスキングテープでしっかりと固定してください。2~3時間後にラップなどを剥がし、重曹を取り除きます。固く絞った雑巾で水拭きし、できたら最後に乾拭きします。乾拭きしない場合はしっかり自然乾燥してください。
70~80%のエタノールでカビの再発防止
仕上げにエタノールを使います。このままではカビが再び生えやすくなるため、消毒用の70~80%エタノールをスプレーしてしっかりとカビ防止を行いましょう。こちらも最後はしっかり乾かしてください。
クエン酸と重曹を使った方法は少し手間がかかりますが、もし、軽度のカビであればエタノールだけで拭き掃除する方が手軽で簡単です。
壁紙の黒ずみカビを隠す方法
カビが一度生えると、掃除しても根が残ってしまい、まるで抜いても抜いても生えてくる雑草のように再びカビが発生してしまいます。
カビ取り専用の洗剤は非常に強力ですが、壁紙を傷める可能性がありますし、お子さんやペットがいる場合は使いたくありませんよね。そこで、急ぎで一時的にカビを隠したい方におすすめの方法をご紹介します。
ウォールステッカーを利用する方法
カビを隠すのに最適なのが「ウォールステッカー」です。100円ショップや雑貨屋さん、フリマアプリなどで手軽に購入できます。植物柄やレンガ、鳥やネコ、写真が飾れるタイプなど、種類もカラーも豊富です。お部屋の雰囲気に合ったウォールステッカーを選んで、好きな場所に貼るだけで、カビを効果的に隠せます。
カビが床に近い場所にある場合は、フェイクレンガシールがおすすめです。スポンジ製の立体的なレンガ調シールをランダムに貼るだけで、壁紙を傷めずにカビを隠すことができます。
マスキングテープを利用する方法
以前、雑貨店の特集で、マスキングテープで絵を描くアイデアが紹介されていました。これはセンスが伴わないとちょっと難しいかな?と私は挑戦しませんでしたが数種類の色のマスキングテープだけで出来て楽しそうでしたよ。興味のある方はぜひ隠しながら飾るテクニックに挑戦してみてください。
これらの方法を使って、簡単に壁紙の黒ずみカビを隠してみてください。ただし根本解決にはならないので、後日カビ掃除は行ってくださいね。
部屋のカビ臭を除去したり紛らわせる事は可能?
カビの生えた部屋には独特の臭いが漂うものです。このニオイは住んでいる人には慣れてしまって気にならないこともありますが、来客にはすぐに気づかれてしまいます。部屋に入った瞬間、「あれ?この部屋のニオイは何?」と感じさせてしまうかもしれません。
カビの臭いは非常にデリケートな問題で、指摘されることは少ないですが、誰もが不快に思うものです。お互いに嫌な思いをしないためにも、カビ臭を取り除くことが重要です。ここで役立つのが空気清浄機です。
空気清浄機は、部屋中に漂うほこりや花粉、ダニなどの汚れや気になる臭いを吸い取り、フィルターでろ過して、きれいな空気に変えてくれます。特に空気清浄に優れていますが、脱臭効果も期待できます。さらに、カビ胞子を取り除くこともできます。カビは浮遊する胞子が壁や床に付着して繁殖するため、カビ胞子を除去することでカビの再発を防ぐことができます。
カビの生えた壁紙を掃除した後は、空気清浄機を数日間フル稼働させることをお勧めします。電気代が気になるかもしれませんが、臭いを完全に取り除くためには必要なことです。空気清浄機は、部屋に置いておくだけで空気中のホコリや臭い物質を除去し、清潔な空気を作り出してくれます。換気と併用することで、部屋の臭いや空気がさらに改善されます。
空気清浄機だけでは部屋が広くて効果が追いつかない場合、来客の予定があってどうしても臭いを消したい日などは、朝のうちから窓を開けて換気を行い、無香料の消臭スプレーを部屋に使いましょう。これで来客が帰るまでの間、ニオイを軽減できますが、カビの生えた壁紙に直接スプレーするとシミの原因になりますので、部屋の空間にスプレーするように注意してくださいね。
更に、空気清浄機を稼働させる前にフィルターの状態を確認しておきましょう。フィルターに詰まりがあると、脱臭効果が低下してしまいます。フィルターの交換時期が近い場合や過ぎている時は、速やかに交換することをお勧めします。
まとめ
今回は、壁紙の黒ずみを掃除する方法、カビを隠す方法、そして臭いを取り除く方法についてご紹介しました。湿度が主な原因であるため、適切な乾燥を怠ると、せっかく壁紙をきれいにしてもカビが再発する可能性があるので注意が必要です。
もしカビが壁紙の内側にまで侵食している場合、大規模なリフォームが必要になることがあります。特に広範囲にわたってカビが繁殖している場合は、無理せず専門業者に依頼することをお勧めします。私たちにできることは、カビが発生しにくい環境を整えることですので、今回の方法をぜひ参考にしてみてくださいね。