人物や風景画を描いている時、衣服や地面や建物を自然な黄土色で表現したいと考えることもありますよね。しかし、12色の絵の具セットを使っていると、必要な黄土色が含まれていないことに気づかれるかもしれません。
でも、ご安心ください。市販されている基本色セットを使えば、黄土色を創り出することができます。追加で色を購入する必要もなく、ここで紹介する簡単な方法と便利なコツを活用すれば、誰でも黄土色を作れるようになりますよ。さらに、色鉛筆を使った黄土色の作り方や、黄土色に近い色を作る追加の方法もお伝えしますね。
12色の絵の具を駆使して、黄土色を自由自在に作り出し、あなたの絵に深みと温かみを加えてみてはいかがでしょうか?
家で簡単!黄土色を作る方法と具体的な配合比率
ご自宅で気軽に黄土色を作成する方法をお伝えします。どの色をどれくらい混ぜれば、理想的な黄土色が得られるのか、詳しい配合比を解説いたします。
黄色と茶色の組み合わせ
最も基本的な調色法は、黄色と茶色を混ぜることです。「黄色70% + 茶色30%」の割合で混ぜ合わせると、自然な黄土色が作れます。黄色が主体のため、茶色は少しずつ加えると、黄土色やマスタード色のような風合いになりますお好みの色の濃さに調整してください。
黄色と紫色で調色
黄色と紫を組み合わせても黄土色を作ることができます。主に「黄色85% + 紫15%」の割合で混ぜると、彩度が抑えられた美しい黄土色になります。くすみのある黄色もしくはオリーブ色に近いです。紫は色の影響が強いため、加える量には特に注意が必要です。
オレンジ、緑、白の組み合わせ
オレンジをベースに緑を加えると茶色系の色になり、さらに白で調整するという方法もあります。「オレンジ50% + 緑20% + 白30%」で混ぜると、緑がオレンジの色を程よく中和し、白が全体のトーンを明るく調整してくれます。
これらの方法を試して、さまざまな場面で使える黄土色を楽しく作ってみてくださいね。
基本の色と黒だけで黄土色を簡単に作る方法
「黄色 + 赤色 + 黒色 = 黄土色」
基本の色を使って黄土色を自作する際は、黄色をメインにして、赤と黒を少しずつ足していきます。おすすめの配合比は「黄色が80%、赤色が15%、黒色が5%」です。この比率で混ぜ合わせると、暗いオレンジ色やブラウン系の美しい黄土色が作れます。赤や黒は色の濃さを強くするので、多く入れすぎるとこげ茶色になってしまうことがあります。色を調整する際には、少しずつ加えるようにして、望む色合いを丁寧に見つけてくださいね。
黄土色を作る時のポイントとテクニック
黄土色を上手に作る方法について、以前に触れた内容をもう少し詳しく解説します。
絵の具は少しずつ混ぜていく
絵の具は、一度に多くを混ぜると目指す色になりにくいため、少しずつ加えることが大切です。色の調整が必要になった時には、さらに多くの絵の具を使わなければならなくなることもあるので、慎重に加えるのがおすすめです。
黄色とオレンジをベースにする
黄土色を調合する基本は、薄い色から始めることです。ベースカラーとして黄色やオレンジを使用し、そこに必要に応じて黒や紫などの濃い色を少しずつ足していきます。濃い色を多用しすぎると、意図しない茶色やこげ茶色になる可能性があるため、注意が必要です。
色鉛筆でも黄土色を作れる
黄土色は絵の具だけでなく、色鉛筆を使っても作ることができます。黄色を下地にしてから茶色を重ねることで、視覚的に黄土色を再現できます。色鉛筆では色が完全に混ざり合わないものの、重ね塗りにより独特な色合いが生まれ、豊かな感情表現の絵を描くことができます。
黄土色に似た色合いの作り方
黄土色に似ている色を作る方法を二つお伝えします。
からし色の作り方
からし色は黄土色よりも黄色味が強い色です。黄色と茶色を「70% : 30%」の割合で混ぜると、きれいなからし色が作れます。山吹色を使う場合は、「山吹色 60% + 茶色 40%」の比率で混ぜると、より鮮やかなからし色が得られます。どちらも黄土色とは一線を画す、明るくクリアな色合いが特徴です。
ベージュ色の作り方
ベージュ色を作る際の基本配合は「白 50% + 黄色 45% + 黒 5%」です。黒をほんの少し使うことで、ベージュ色の柔らかな色合いをキープします。さらに、赤色を少し加えると「白 50% + 黄色 44% + 黒 5% + 赤 1%」として、ほんのり赤みがかったベージュ色が完成します。単に茶色と白を混ぜただけでは、理想のベージュにはなりませんので、この配合をお試しください。
これらの方法で、黄土色とは異なる新しい色合いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
通常、12色セットの絵の具や色えんぴつには含まれていない「黄土色」ですが、基本色を上手に混ぜ合わせることで簡単に作ることができます。この方法は、からし色やベージュ色を作るときにも活用できます。
選んだ12色の中から、黄土色を調合し、一般的な単色では得られない独特な色合いで絵画を楽しむことができます。黄土色を作る際の基本は、黄色を主色として、少しの赤と黒を加えることです。この基本の黄土色を使って、さらに調整を行うことで、からし色やベージュ色も自在に作り出せます。このようにして、限られた色材で多様な色彩表現を楽しむことができますよ。