パソコンは、使用中であっても、何も操作していない状態であっても、時として突然故障することがあります。そのようなトラブルを防ぐためにも、日常の取り扱いには慎重さが求められます。さらに、パソコンの掃除を怠ると、故障のリスクが高まります。掃除が必要だと頭では分かっていても、つい先延ばしにしてしまうことがありますよね。気付けば数ヶ月、場合によっては数年が経過していることも。しかし、定期的な掃除を怠った結果、パソコンが突然反応しなくなる日が訪れるかもしれません。
掃除が面倒だと感じたり、間違って部品を壊してしまうかもしれないという不安を持っている方も多いでしょう。この記事では、そうした心配がある初心者の方でも安心して実践できる、日々のパソコンの使用と掃除の方法を丁寧に解説します。また、誤った使用や掃除の怠りが引き起こす問題についても詳しくご説明しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。。
パソコンを長持ちさせるための日常ケア：簡単な注意点
パソコンは突然故障することがありますが、日常のちょっとした気配りでそのリスクを減らすことができます。
使用前の手洗いを忘れずに
パソコンに触る前には、手を洗いましょう。手の油や汚れがキーボードの隙間に蓄積し、ホコリの増加や酸化を引き起こします。アルミニウム製のボディは、手の酸によって腐食することもあるため、注意が必要です。
液晶ディスプレイの開閉に注意
特にノートパソコンでは、液晶ディスプレイのヒンジ部分の故障がしばしば見られます。開閉時は、蝶番の位置を意識して、優しく操作してください。
使用場所の選定
パソコンの使用場所を選ぶことも大切です。布団の中やキッチン、トイレなど、適さない場所では使用を控えましょう。キッチンでは油が、トイレでは、芳香剤がホコリと化してパソコン内部に蓄積するリスクがあります。
食べ物や飲み物は遠ざけて
食事をしながらのパソコン操作は避けましょう。キーボード内に食べ物や飲み物が入り込むと、虫が発生する原因にもなります。
定期的な掃除を実施
使用前後にはパソコンの拭き掃除を行いましょう。見つけた汚れはすぐにクロスで拭き取ると良いでしょう。汚れを放置すると、後で取り除くのが難しくなる可能性があります。
個人使用を心掛ける
他人にパソコンを使わせると、異なる使用スタイルが機械の消耗を早めます。できるだけ個人で使うようにしましょう。
設計された使い方を意識する
パソコンは特定の使用を想定して設計されています。画面に物を当てたり、キーボードを横から押すのはNGです。必要以上の再起動を避けることも、故障を防ぐポイントになります。
これらの簡単なケアを心掛けることで、パソコンは長く快適に使えるようになりますよ。
パソコンを掃除しない場合のリスクとは？
日々パソコンを使用すると、内部には徐々にホコリや小さなゴミが蓄積します。特に冷却ファンや通気口がホコリで覆われると、パソコンの内部温度が上昇し、以下のような問題が起こる可能性が高くなります。
パフォーマンスの低下
冷却システムが適切に機能しないと、パソコンは熱をうまく放出できず、その結果、動作が遅くなることがあります。
突然のシャットダウン
パソコンの内部温度が安全限界を超えると、機器が自己保護のために自動的にシャットダウンすることがあります。時には再起動すら困難になることも。
コンポーネントの故障
高温は特にCPUやグラフィックカードなどの熱に敏感な部品にとって致命的で、これらが故障するリスクが増えます。
電気的ショート
ホコリが長期間にわたって蓄積すると、その帯電がショートサーキットを引き起こす可能性があります。
これらのリスクを回避するためには、定期的にパソコンを清掃することが重要です。パソコンの維持に少しの時間を投じることで、長期的には大きなトラブルを避けることができます。
パソコンを清潔に保つためのおすすめ掃除頻度と必要な用具
パソコンを清潔に保つため、掃除は一般的に3〜6か月ごとに行うことが推奨されます。ペットを飼っている場合や、家の中にタバコを吸う場所がある場合は、ホコリやペットの毛が内部に溜まりやすくなるので、もう少し頻繁に掃除をすることが良いでしょう。
パソコンの掃除には、以下の基本的な用具が役立ちます
- エアダスター：ホコリを効果的に吹き飛ばします。電動タイプは再使用可能で、長期間使用することを考えると経済的です。一方、スプレー缶タイプは使い捨てですが、手軽さと使いやすさで特に初心者におすすめです。
- 除電ブラシ：静電気を帯びたホコリや固まった汚れを取り除くのに最適です。特にキーボードの細かい隙間などの掃除に便利です。
- マイクロファイバークロス：ディスプレイやケースの表面を優しく拭くのに適しています。ホコリはもちろん、指紋や油分も簡単に除去できます。
これらの用具を使う前には、パソコンの電源が完全にオフになっていることを確認し、安全に作業を行いましょう。定期的な掃除は、パソコンのパフォーマンスを維持し、故障のリスクを減らすために重要です。
初心者向け：パソコン清掃のステップバイステップ手順
1: 電源を完全に切る
パソコンを掃除する際は、まずシャットダウンして電源ケーブルを抜きます。ノートパソコンを使用している場合は、バッテリーも取り外すことを忘れずに。静電気が故障の原因になり得るため、金属部分を触って静電気を逃がすか、静電気防止手袋の着用をお勧めします。
2: 外装とキーボードの清掃
マイクロファイバークロスを使用して外装を優しく拭き、キーボードのホコリはエアダスターで吹き飛ばしてください。ディスプレイもこの段階で軽く拭くときれいに保てます。
3: 内部の清掃
デスクトップパソコンの場合、側面カバーを外して内部を確認し、エアダスターで冷却ファンや通気口、その他の内部パーツに付着したホコリを除去します。細かい部分は除電ブラシを使用して丁寧に掃除してください。掃除機の使用は推奨されませんが、外部の通気口を清掃する際に限り、掃除機を使用することができます。
4: 外装の仕上げ
最後に、全体を再度マイクロファイバークロスで拭き上げます。特に液晶ディスプレイはデリケートなので、強く擦りすぎないように注意しましょう。非常に汚れている場合は、アルコールが含まれたクリーニングティッシュの使用も検討しますが、ディスプレイのコーティングを損なわないよう目立たない部分であらかじめ確認するなど、慎重に行ってください。
パソコン清掃時の重要な注意事項
パソコンを清掃するときには、以下のような重要な点に注意が必要です。
空調設備の停止
掃除をする際は、エアコンや換気扇などの空調設備をオフにして、ホコリが舞い上がるのを防ぎましょう。
マスクや眼鏡の着用
ホコリや微粒子を吸い込んだり、目に入るのを防ぐために、マスクや眼鏡をつけることを推奨します。
静電気防止対策
パソコンの内部に触れる前には、静電気をしっかりと除去して静電気防止手袋を使用してください。静電気が原因でパソコンの故障を引き起こす可能性があります。
これらの注意点を守ることで、パソコンを安全に、かつ効果的に作業することができます。
まとめ
日常のパソコン使用で注意するポイントと清掃について解説しました。
パソコン掃除に躊躇する方は多いですが、正しい方法を覚えれば安全に掃除ができます。エアダスターやブラシなどの適切な道具を使って定期的にパソコンを掃除することで、パソコンを長持ちさせ、故障を防ぐことが可能です。
パソコン内部の掃除に不安がある場合は、専門の業者に依頼する手もありますが、基本的な掃除は自分でも十分に行えます。ぜひ、このガイドを参考にして、安全なパソコン掃除にチャレンジしてみてくださいね。
