夏になると、熱中症対策でペットボトルの飲み物を持ち歩く人が増えます。しかし、毎日ペットボトルを使うとコストや環境に負担がかかりますよね。
最近はエコを意識した生活を送る人が増え、マグボトルや水筒にお茶やコーヒーを入れて持ち歩くことが一般的です。ただし、水筒の底の汚れが気になることもあります。特に手の届かない箇所をどうやってきれいにするか、悩むところ。
そこで、手軽に実践できる水筒を隅々まできれいにする方法を3つご紹介します。この方法を知って実行すれば、水筒を清潔に保ちつつ、エコな生活に貢献できます。
まずは、毎日の使い捨てペットボトルからの脱却がエコな生活の第一歩です。マグボトルや水筒に切り替えて、環境に優しい生活を心がけましょう。
水筒の種類と使い方をご紹介します
水筒には、いくつかの種類があります。
最初に挙げるのは、昔ながらのコップ付き水筒です。これは特に子どもたちが遠足などでよく使います。コップが付いているので、水筒の中に菌が入る心配がありません。
次に、マグボトルと呼ばれるタイプがあります。これにも様々な種類があります。中には捻じるタイプのシンプルなものや、蓋が2重、3重でストローがついているものもあります。
さらに、スポーツボトルもあります。片手で簡単に飲み口を開けられるワンタッチタイプが特に便利です。子どもたちの遠足やスポーツの試合でもよく利用されています。
ビジネスマン向けには、便利なスリムボトルもあります。300ml入りの小ぶりなものが多く、バッグに収まりやすく、通勤に最適です。
近年、熱中症対策として学校でも水筒の持参が推奨されており、小学生向けにはストラップ付きで便利な水筒も多く販売されています。
また、マグカップタイプのステンレスボトルもあり、普段使いとしても非常に便利です。
水筒の底まできれいに洗えていますか?
水筒を普段使いする際、底の汚れがなかなか落ちにくいことがあります。
一般的な水筒は細長くて手が届きにくいため、特に底の部分は念入りに洗う必要があります。口を付けるコップだけでなく、中もしっかり洗わないと、汚れや雑菌が残りやすくなります。
口に近い部分だけをスポンジで洗って、底部分は洗剤水で流すだけという方も居るようですが、これでは底までの汚れを十分に取り除けません。
普通のスポンジでは底まで届かないことがあります。そのような場合、底のまで届く長い柄のスポンジを使用するのが一般的ですが、それでも完璧に汚れを落とすのは難しいこともあります。特に、スリムなステンレス製の水筒は内部が暗く見えにくいですよね。
こうした場合、底全体を丁寧にスポンジでこすって洗う必要がありますが、隅の汚れが残ってしまうことがあります。
汚れが残ると、雑菌が繁殖しやすくなります。また、お茶やコーヒーを入れると渋が残りやすく、放置するとさらに落としにくくなります。
水筒の底まで徹底的にきれいにするには、洗う際にどんな工夫が必要でしょうか。
効果的な洗い方のポイント
①水筒の底の洗い方:水筒専用スポンジを利用しよう
普段使うスポンジは、主に皿やコップ洗いに使うものです。
これらのスポンジは水筒も洗えますが、スリムボトルの場合、スポンジが太すぎて底まで届かないことがあります。
そのため、水筒専用の長い柄のついた細めのスポンジを使うと便利です。これは普通のスポンジよりも細くて、スリムボトルにぴったりです。
また、柄が長いので手の届かない水筒の底まで、しっかりと洗うことができます。
水筒専用に特別に購入するのは少し勿体ないかもしれませんが、100均にも売っていますし、柄が長いので自宅で使う背の高いピッチャーを洗う際にも便利です。
②水筒の底の洗い方 : 炭酸ソーダで茶渋を落とす方法!
テレビや雑誌、ネットで、重曹が茶渋などの汚れを効果的に落とす方法として紹介されていますね。
ただし、重曹の顆粒をそのまま水筒に入れてしまうと、水筒の内側や底が傷つく可能性があります。これでは汚れがさらに付きやすくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、少し熱めのお湯に重曹を溶かして使用する方法です。水筒の6~7分目程度までお湯を入れ、小さじ1程度の重曹を加えて溶かします。
蓋をして軽く振り、約1時間放置します。この方法で、水筒の底に付いた茶渋もきれいに落とし、気になっていた臭いも取り除くことができます。
手の届かない箇所に溜まった汚れや、通常の洗浄では落ちにくい汚れにも効果的です。重曹を捨てた後は、軽く水洗いしてください。必要であれば長い柄のついたスポンジで擦り洗いも有効です。
さらに、同じ分量のクエン酸を加えると、洗浄効果がさらにアップします。
最近は、除菌や漂白効果など、重曹の様々な利点が注目されており、100均でも手軽に入手できるので取り入れやすい方法です。
③水筒の底の洗い方 : 泡で効果的に!スプレータイプの食器用洗剤を活用しよう
最近は普通の食器洗い洗剤にもスプレータイプのものが増えています。
普通の食器用洗剤はスポンジにつけたり、食器に直接かけて使用しますが、液体なので汚れに吸着しにくく、泡を立てて汚れを落とすのが難しいです。
スプレータイプの洗剤は泡状で出てくるため、汚れにしっかり吸着し、汚れを浮き上がらせることができます。
手の届かない水筒の底に、スプレータイプの泡の洗剤をシュッとスプレーし、10分程度放置します。
すると、底についた茶渋の汚れが効果的に浮き上がります。
スプレータイプの洗剤は、通常の洗剤と違い、漂白剤が含まれていないため手荒れの心配もありません。
洗剤をつけ置きした後は、すぐに素手で洗剤を洗い流すことができますし
柄の長いスポンジで擦り洗いすると更にスッキリします。
また、スプレータイプの洗剤は水筒の底だけでなく、フライパンの油汚れも効果的に浮き上がらせることができます。
家庭に一本あれば、とても便利で手軽です。
もし茶渋が頑固で落ちない場合は、食器用の塩素系漂白剤を試してみてください。
食器用漂白剤には除菌・殺菌効果があり、こすり洗いをしなくても水筒の中がきれいになります。
洗剤を落とした後は、しっかりと水洗いして漂白剤をすすぎましょう。
茶渋が頑固な汚れになってしまった場合でも、食器用漂白剤を使うことで効果的に清潔に保つことができます。
しかし、どの水筒にも塩素系漂白剤が使えるわけではありません。
漂白剤については次でみていきましょう。
ステンレス製水筒で漂白剤を使う際のポイント
水筒の内部を簡単にきれいにしたり、除菌したりするために、漂白剤を使用する人もいますが、一般的に使われる漂白剤には、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類があります。
特に強力な塩素系漂白剤は「混ぜるな危険」と警告されていますが、これをステンレス製の水筒に使っても安全でしょうか。
一般的に、塩素系漂白剤は金属素材のステンレスには適さないとされています。
たとえば、花王の公式Webサイトでは、キッチン泡ハイターについて、「ステンレスの水筒の除菌に使用できるか?」という問いに対し、「除菌なら2分、漂白なら5分と短時間で効果を発揮できます」と述べており、短時間の使用であれば問題ないとしています。
一方、サーモスの公式Webサイトでは、ステンレス製の水筒には塩素系漂白剤の使用を推奨しておらず、酸素系漂白剤の使用を推奨しています。
自分が使っている水筒のメーカーの公式Webサイトで漂白剤でのお手入れ方法を確認する事をおすすめします。
まとめ
水筒にはさまざまな種類があり、普通のコップ洗い用のスポンジでは底まできれいに洗えないことがあります。
水筒専用のスポンジは細くて柄も長く、水筒だけでなく背の高いピッチャーの底も洗うのに便利なので1本あると重宝します。
水筒の底についた茶渋の汚れや臭いは、重曹を使うとすっきり落とすことができます。
手の届かない水筒の底の汚れには、スプレータイプの洗剤を吹きかけると、泡が底まで届き汚れを吸着させることができます。
これらの方法を使って、水筒の底の汚れを効果的に落としましょう。
水筒の底の汚れは、放置すると雑菌が繁殖し、茶渋が付着する原因になります。
水筒専用のスポンジやスプレータイプの洗剤を使って、底の隅々までしっかりと汚れを取り除き、清潔を保ちましょう。