レストランやカフェで「ボナペティ」と言われたとき、どう返せばいいのか一瞬迷ったことはありませんか。
意味はなんとなく分かっていても、返事をしないと失礼なのか、フランス語で何か言わないといけないのかと不安になりますよね。
実は、ボナペティへの返し方はとてもシンプルで、難しいフレーズを覚える必要はありません。
この記事では、実際の会話ですぐに使える例文を中心に、女性目線・男性目線の両方から、失礼にならない自然な返し方を整理しています。
読み物としてではなく、「今すぐ使える実用向け」にまとめているので、旅行前や外食前の確認にも役立ちますよ。
この記事でわかること
- ボナペティと言われたときの一番無難な返し方
- レストランや日常シーン別の自然な返答例
- 女性目線・男性目線での使い分けの考え方
- 返事をしなかった場合の印象や注意点
ボナペティと言われた時の基本の返し方
結論から言うと、「Merci(メルシー)」と返せば、ほぼすべての場面で問題ありません。
フランス語に詳しくなくても、この一言が言えれば失礼になることはありませんし、相手にもきちんと気持ちは伝わります。
まずは、女性目線・男性目線それぞれの例文から見ていきましょう。
女性目線での自然な返し方例
レストランやカフェで「Bon appétit(ボナペティ)」と言われたとき、女性の場合は少しやわらかい雰囲気で返すと自然ですよね。
- Merci.(メルシー)
(ありがとう)
一番シンプルですが、迷ったらこれで十分です。
- Merci beaucoup.(メルシー ボクー)
(どうもありがとう)
店員さんが丁寧だったときや、少し気持ちを込めたいときに使いやすい表現ですね。
- Merci, c’est gentil.(メルシー セ ジャンティ)
(ありがとう、親切ですね)
少しフランス語に慣れている印象になりますが、無理に使わなくても大丈夫ですよ。
男性目線での自然な返し方例
男性の場合は、短くシンプルな返し方でもまったく失礼にはなりません。
- Merci.(メルシー)
これだけで十分ですし、実際にフランスではこの返し方が一番多いです。
- Merci.(軽くうなずきながら)
言葉を足さなくても、態度で感謝を示せばOKですよ。
- Merci, monsieur (メルシー ムッスュー)
- Merci, madame.(メルシー マダム)
monsieur(ムッスュー)は、
-
-
「ム」と「ス」をはっきり分けず
-
ムッスュー と一息で言うイメージ
-
madame(マダム)は、
-
-
日本語の「マダム」とほぼ同じでOK
-
発音が多少日本語っぽくなっても、
👉 失礼になることはまったくありません。
少し丁寧にしたい場合は、相手に合わせて呼びかけを添えるのも自然ですよ。
なぜ「Merci」だけで問題ないのか
「ボナペティ」は、日本語の「いただきます」とは違い、相手から向けられる気遣いの言葉です。
そのため、返事として求められているのは「食べ始めます」という宣言ではなく、気遣いへの感謝なんですね。
無言でスルーしてしまうと、少しそっけない印象になることもありますが、「Merci」と一言返すだけで印象はかなり変わりますよ。
シーン別|ボナペティの正しい返し方

「Merci」で問題ないとはいえ、場面によって少しだけニュアンスを変えると、より自然に感じられることもあります。
ここでは実際によくあるシーン別に、女性目線・男性目線それぞれの使いやすい返し方を見ていきましょう。
レストランで店員に言われた場合
料理を運んできた店員さんから「Bon appétit」と言われるのは、一番よくある場面ですよね。
女性目線の例文
- Merci.(メルシー)
- Merci beaucoup.(メルシー ボクー)
笑顔で軽く返すだけで十分ですし、無理に言葉を足さなくても失礼にはなりません。
男性目線の例文
- Merci.(メルシー)
- Merci.(軽く会釈する)
短くても問題ありませんし、むしろ自然ですよ。
家庭や友人同士で言われた場合
知人の家や友人同士の食事では、少しくだけた返し方でも大丈夫です。
女性目線の例文
- Merci, ça a l’air bon.(メルシー サ レ ボン)
(ありがとう、美味しそう) - Merci, j’ai hâte.(メルシー ジェ アット)
(ありがとう、楽しみ)
料理を褒める一言を添えると、場の雰囲気も和らぎますよね。
男性目線の例文
- Merci.(メルシー)
- Merci, ça sent bon.(メルシー サ サン ボン)
(ありがとう、いい匂いだね)
少しだけ補足すると
-
ça(サ)
→ それ -
sent(サン)
→ 匂いがする -
bon(ボン)
→ 良い/おいしそう
なので全体で
👉 「ありがとう、いい匂いですね」
というニュアンスです。
会話では「メルシー・ササンボン」と、なめらかにつなげて言えばOKです。料理を出してもらった直後や、家庭的な場面でとても使いやすい表現です。
気取らず、素直な感想を添えるくらいがちょうどいいですよ。
見知らぬ人から言われた場合
隣の席の人や、近くに座っている人から「Bon appétit」と声をかけられることもあります。
少し戸惑うかもしれませんが、返し方はとてもシンプルで大丈夫です。
女性目線の例文
- Merci.(メルシー)(軽く微笑みながら)
男性目線の例文
- Merci.(メルシー)
それ以上会話を広げる必要はありませんし、一言返すだけで十分ですよ。
逆に、返さなかったからといって大きな失礼になるわけではありませんが、余裕があれば返したほうが印象は良くなります。
食後に使えるフランス語表現と使い分け
「ボナペティ」への返事とは少しタイミングが変わりますが、食事が終わったあとに使える表現も知っておくと安心ですよね。
フランス語には日本語の「ごちそうさまでした」とまったく同じ言葉はありませんが、気持ちを伝える表現はいくつかあります。
「美味しかった」を伝えたいとき
料理を下げてもらうときや、会計時に一言添えると、とても印象が良くなります。
女性目線の例文
-
-
- C’était bon.(セテ ボン)
(美味しかったです) - C’était très bon.(セテ トレ ボン)
(とても美味しかったです) - C’était délicieux.(セテ デリシュー)
(本当に美味しかったです)
- C’était bon.(セテ ボン)
-
笑顔で伝えるだけで十分ですし、発音が完璧でなくても気にしなくて大丈夫ですよ。
男性目線の例文
-
-
- C’était bon.(セテ ボン)
- Très bon.(トレ ボン)
-
短くても、しっかり満足した気持ちは伝わります。
「よく食べました」というニュアンスを伝えたいとき
料理の量が多かったときや、満足感を伝えたいときに使いやすい表現です。
女性目線の例文
-
-
- J’ai bien mangé.(ジェ ビアン マンジェ)
(とても満足しました)
- J’ai bien mangé.(ジェ ビアン マンジェ)
-
少し大人っぽい、落ち着いた印象になりますよね。
男性目線の例文
-
-
- J’ai bien mangé.(ジェ ビアン マンジェ)
-
こちらもシンプルで、よく使われる表現です。
-
J’ai(ジェ):私は〜した
-
bien(ビアン):よく/十分に
-
mangé(マンジェ):食べた
👉 全体で
「とても満足しました」
「しっかり食べました」
という気持ちを伝える表現です。
食後に店員さんへ一言添えると、
「料理をちゃんと楽しみましたよ」
という好印象になります。
短くて言いやすいので、
「C’était bon.(セテ ボン)」と並んで覚えておくと便利なフレーズですよ。
あえて多くを語らない選択肢
必ずしも感想を言わなければいけないわけではありません。
あまり料理が好みでなかった場合や、さっとお店を出たいときは、無理に褒める必要はないですよ。
女性目線・男性目線共通の例
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-
- Merci, au revoir.(メルシー オ ルヴォワール)
(ありがとう、さようなら)
- Merci, au revoir.(メルシー オ ルヴォワール)
-
感謝だけ伝えて終える、という選択も失礼にはなりません。
大切なのは、気持ちよくその場を終えることなので、自分が使いやすい表現を選んでくださいね。
ボナペティを自分から使うのはどんな時?

「ボナペティ」は言われたときだけでなく、自分から声をかける場面も意外と多い言葉です。
ただし、必ず言わなければいけない決まりはありません。
ここでは、よくある場面ごとに、女性目線・男性目線の使い方例を紹介します。
食事が始まるタイミングで声をかける場合
誰かと一緒に食卓を囲んでいるときや、相手が食べ始める瞬間は、「ボナペティ」を使いやすい場面です。
女性目線の例文
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- Bon appétit.(ボナペティ)(にこっとしながら)
-
さりげなく声をかけるだけで、場の空気がやわらかくなりますよね。
男性目線の例文
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- Bon appétit.(ボナペティ)
-
短く伝えるだけで十分ですし、気取った感じにもなりません。
すでに相手が食べているとき
「もう食べ始めているから遅いかな?」と感じるかもしれませんが、フランスでは途中でも使われます。
女性目線の例文
-
-
- Bon appétit.(ボナペティ)
(後から合流したときなど)
- Bon appétit.(ボナペティ)
-
気まずさはまったくありませんし、むしろ自然ですよ。
男性目線の例文
-
-
- Bon appétit.(ボナペティ)
-
状況を深く考えすぎなくて大丈夫です。
昼前の別れ際に使うケース
少し意外ですが、昼食前に別れるときの挨拶として使われることもあります。
女性目線の例文
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- Bon appétit.(ボナペティ)
(これからランチですよね、という気持ちで)
- Bon appétit.(ボナペティ)
-
「たくさん食べてね」「良いランチを」という、やさしい気遣いのニュアンスです。
男性目線の例文
-
-
- Bon appétit.(ボナペティ)
-
相手もこれから食事だと分かっている状況なら、自然に受け取ってもらえますよ。
使わなくても問題ない場面
距離が遠い相手や、声をかけるタイミングが難しいときは、無理に使わなくても大丈夫です。
「言わなかったから失礼」ということはありません。
余裕があれば使うくらいの感覚で覚えておくと、気持ちも楽ですよ。
ボナペティに関するよくある疑問と注意点
ここまでで基本的な返し方や使い方は分かってきたと思いますが、実際には細かい疑問を感じる場面もありますよね。
よくある質問を中心に、失礼にならないためのポイントを整理しておきます。
返事をしなかったら失礼になる?
結論から言うと、返事をしなかったからといって、強く失礼だと思われることはほとんどありません。
ただ、相手は好意や気遣いで「ボナペティ」と声をかけてくれています。
無言よりも「Merci」と一言返したほうが、印象はやはり良いですよね。
女性目線の考え方
ちょっとした一言で場の空気が和らぐなら、返しておいたほうが安心、という感覚の方が多いかもしれません。
男性目線の考え方
会釈+「Merci」だけでも十分なので、負担に感じる必要はありませんよ。
発音やアクセントは気にするべき?
フランス語に慣れていないと、発音が合っているか不安になりますよね。
ですが、完璧な発音は求められていません。
「メルシー」が少し日本語っぽくなっても、気持ちはきちんと伝わります。
それよりも、笑顔や態度のほうが大切に受け取られることが多いですよ。
略した言い方やカジュアルすぎる表現は大丈夫?
子ども同士や親しい間柄では、「Bon ap’」のように省略した言い方を耳にすることもあります。
ただし、旅行中や初対面の相手に対しては、省略せず「Bon appétit」と言ったほうが無難です。
女性目線の注意点
かわいく言おうとして崩しすぎると、逆に伝わりにくいこともあります。
男性目線の注意点
シンプルに正式な言い方を選んでおけば、まず間違いありません。
使わなくてもいいと感じたらどうする?
その場の雰囲気や距離感によっては、声をかけにくいこともありますよね。
そんなときは、無理に使わなくても問題ありません。
ボナペティは「必須マナー」ではなく、気遣いの言葉です。
自分が自然に感じる範囲で使う、というスタンスで大丈夫ですよ。
まとめ
ここまで「ボナペティ」の意味や返し方、使える場面について見てきました。
最後に、この記事の内容を整理しておきましょう。
この記事のポイントをまとめます。
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- ボナペティ(Bon appétit)はフランス語で、相手への気遣いを表す言葉です。
- 日本語の「いただきます」とは意味や役割が異なります。
- 言われたときの返し方は「Merci」と一言で十分です。
- 迷ったときはシンプルな返答が一番失礼になりにくいです。
- レストラン・友人同士・見知らぬ人など、場面ごとに使い分けができます。
- 女性目線ではやわらかさ、男性目線では簡潔さが好まれやすい傾向があります。
- 食後には「C’était bon」などで満足した気持ちを伝えられます。
- あえて多くを語らず、感謝だけ伝える選択も問題ありません。
- ボナペティは必須マナーではなく、余裕があれば使う言葉です。
- 完璧な発音よりも、気持ちと態度のほうが大切です。
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フランス語というと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ボナペティに関してはとてもシンプルです。
「Merci」と返す、たったそれだけで相手の気遣いにきちんと応えることができます。
無理に覚えた表現を使おうとしなくても大丈夫ですし、場の雰囲気に合わせて自然に振る舞うことが一番ですよ。
この記事が、海外旅行やレストランでのちょっとした不安を減らすきっかけになればうれしいです。

