見て見ぬふりしがちなカーテンも自宅で洗えます
カーテンがホコリやカビで汚れることはよくありますね。特に花粉の季節や梅雨時には注意が必要です。花粉やカビは健康に影響を与える可能性があり、アレルギーの原因にもなります。薄手のレースカーテンは家で洗えると分かってはいても、フックを外さないと洗えないので、ちょっと面倒に思って見て見ぬふりをしがち。でも実は、プラスチックのフックなら外さずに洗濯する方法があります。今回は洗濯機でフックを外さずに洗濯してカビを落とす簡単な方法をご紹介します。これを知っておけばカーテンを家で洗うハードルが下がり、面倒なフックの付け外しが不要なので時短にもなりますよ。
フックを外さずに洗濯する際に気を付けるポイント
フックを外さずに洗濯する際に最初に気を付けることは、フックの材質です。プラスチック製のフックは洗濯機での洗濯に耐えられますが、金属製のフックは付けたままでは洗濯できません。
自宅のレースカーテンの裏面を確認して、フックがプラスチック製か金属製かを確認しましょう。金属製のフックを付けたまま洗濯すると、洗濯機の回転中にフックがカーテンに引っかかったり絡まったりして、カーテンが破れたり洗濯機を傷める可能性がありますので、金属製のフックの場合は必ず取り外してから洗濯してください。
次に、レースカーテン自体が洗濯可能かどうかを確認します。洗濯前に確認すべきポイントは2つあります。
1. カーテンが劣化していないかを確認します。劣化しているとレースがほつれたり破れるおそれがあり、そのようなカーテンは洗濯機で洗うことができません。
2. 洗濯表示を確認します。洗濯不可のマークや洗濯機使用不可の指示がある場合がありますので、必ず洗濯タグを確認しましょう。
以下は洗濯に関する一般的な表示です。
「手洗い可」:自宅で手洗いができます。
「洗濯機可」:洗濯機で洗うことができます。
自宅で洗濯が難しい場合は、写真のように一番左のバケツに✖印のような「水洗いNGマーク」が表示されています。この場合はクリーニング店などのプロに任せるようにしてください。
レースカーテンの洗濯手順
レースカーテンの洗濯手順についてご紹介します。
- カーテンについたホコリを取ります。
- カーテンのカビが付いた部分を除去します。
- カーテンをたたみ、洗濯用ネットに入れます。
- 洗濯機で洗います。
これが基本の手順です。
ただし、カーテンにカビが付いていた場合、特に注意していただきたいポイントがあります。
それは、カーテンを洗濯する際に、カーテンレールや窓(サッシ)も掃除しておくと言うことです。
洗濯機で綺麗になったカーテンを、また汚れた窓やカビ・ホコリのついたカーテンレールに吊るしたくはありませんよね。
なので、まずカーテンを外したら、その際にカーテンレールやその周辺、窓などを掃除するのがおすすめです。
または、洗濯機を回している間にカーテンレールや窓を掃除しておけば効率的です。
レースカーテンを清潔に保つためには、洗濯の手順だけでなく、周囲の環境も整えておくことが大切です。
フックを外さずにレースカーテンを洗う簡単な方法
レースカーテンをフックを外さずに洗う方法をご紹介します。まず、以下の2つを準備しましょう。
1. 大きめの輪ゴムまたはヘアゴム(フック部分を固定するために使用)
2. 布団を洗うサイズの洗濯ネットをカーテン1枚につき1枚
洗濯ネットは、折りたたんだカーテンがしっかり入るサイズが理想的です。もし1つの窓に2枚のレースカーテンがある場合は、ゴムもネットも2つずつ用意してください。
準備が整ったらレースカーテンをフックを外さずに洗う方法を見ていきましょう。
カーテンのカビの落とし方
まず、カビを先に落とすことが重要です。カビの程度に応じて以下の方法を試してください。
1. 拭き取る
軽度のカビは、熱湯を含ませたタオルで拭き取るだけで落ちます。裏側にもタオルを当て、ポンポン叩くようにすると効果的です。
2. エタノールを使う
市販のエタノールや台所用アルコールスプレーを使い、歯ブラシや綿棒でカビを叩くようにして取り除きます。裏側にタオルを当てるのがポイントです。
3. 酵素系漂白剤を使う
酵素系漂白剤を薄めたものでカビを除去します。事前に目立たない場所で色落ちテストを行いましょう。綿棒やブラシでカビを叩き、5分放置して効果を確認します。
4.カビ取り剤を使う
頑固なカビには専用のカビ取り剤を使用しますが、漂白作用があるため色付きのカーテンには注意が必要です。綿棒や歯ブラシを使ってカビの部分に塗布し、ポンポン叩くように取り除きます。
カーテンの折りたたみ方
1. フック部分を内側に折りたたみ、端から丸める
カーテン上部のフック部分を内側に2回折りたたみ、左右どちらかの端から棒状にぐるぐる巻きにします。
2. ゴムで固定する
巻いたカーテンの先端部分をヘアゴムで結び、折りたたんだフック部分がほどけないように固定します。
3. 洗濯ネットに入れる
巻いたカーテンを今度は縦に3回ほど折りたたみ、洗濯ネットに入れます。
洗濯方法
1. 「ドライコース(おしゃれ着コース)」で洗濯する
洗濯ネットに入れたカーテンを洗濯機に入れ、洗剤は日常使用しているものを使いますが洗濯コースは「ドライコース(おしゃれ着コース)」で洗います。洗濯機によって名称が異なる場合は、説明書を確認し、最も弱いコースを設定してください。
2. 洗濯ジワを防ぐポイント
脱水は「2~3分」&「1回」
脱水時間を短く設定し、すぐに取り出すことでシワを防ぎます。
3.レースカーテンだけを洗う
他の洗濯物と一緒に洗うとシワの原因になるので、レースカーテン単体で洗います。
4.柔軟剤を併用する
柔軟剤を使うとシワを防ぎ、静電気を防ぐ効果もあります。
干し方
1. カーテンレールに吊るして干す
洗濯が終わったらカーテンを取り出し、フック部分をほどいて元のカーテンレールに戻します。天気が良ければ窓を開けて干すと乾きやすくなります。
2. 乾燥機の使用はNG
ドラム式洗濯機の乾燥コースや浴室乾燥機を使うとシワができるので避けましょう。
3.床の保護
カーテンから水滴が落ちることがあるので、床にはタオルやビニールシートを敷いておくと良いです。
以上の方法で、レースカーテンを簡単かつ効果的に洗濯し、清潔に保つことができます。
プラスチックフックが壊れたときの対処法
ご紹介した方法で洗濯すれば、フックが割れることはほとんどありませんが、万が一壊れてしまった場合、どうしたら良いか不安に思う方もいるでしょう。
安心してください。フックは100円ショップで簡単に購入できます。一般的に、100円で5〜8本入りの商品が販売されており、少数のフックが壊れた場合でも1パックで十分です。
交換方法もとても簡単です。壊れたフックをレースカーテンの上部から下に引っ張ると外れます。新しいフックを下から上に向かって差し込むだけで交換完了です。
まとめ
今回はレースカーテンをフックを付けたまま洗濯する方法について説明しました。以下の点に気を付けてください。
1. プラスチック製のフックはそのままで洗えますが、金属製フックは外す必要があります。
2. カーテンの劣化状態や洗濯表示を確認することが大切です。
3. 洗濯後は、きれいに掃除したカーテンレールにかけて干しましょう。これにより、再度汚れるのを防ぐことができます。
カーテンに生えるカビの多くは黒カビです。窓や網戸の汚れがカーテンに付着することが多いため、サッシをこまめに掃除することがカビ防止に役立ちます。
カーテンは頻繁に洗えないことが多く、梅雨前や秋など空気が乾燥している季節に洗濯するのが理想的です。洗濯できない時は、定期的に消臭・除菌スプレーを使うこともカビ予防に効果的です。
また、カーテンは汚れを見落としがちなインテリアアイテムですが、定期的に手入れをすることで室内の環境を清潔に保つことができます。カーテンが綺麗だと部屋全体が明るく感じられますし、衛生面でも安心ですよね。今回ご紹介した方法でカーテンを洗濯して清潔に保ちましょう。