「4nd」と「4th」の違いってご存じですか?
英語を勉強していると「どっちが正しいの?」と迷うことがありますよね。
実は“4nd”は誤用で、正しくは“4th”。一見ちょっとした違いですが、英語の文章ではとても大切なルールなんです。
この記事では、序数詞の基本から「4ndと4th」の違い、さらに覚えやすいコツやよくある間違いまで、やさしく解説していきます。
英語に慣れていない方でも読み進めやすいように工夫していますので、日常英会話や学習の中で「なるほど!」と役立てていただければ嬉しいです。
読み終わる頃には、序数詞のルールがしっかり身について、もう迷わず正しい表記ができるようになりますよ。
序数詞の基本ルールとは?基数詞との違いも解説
英語の序数詞は、順番や日付を表すときに欠かせない表現です。まずは基本から整理してみましょう。
序数詞とは?基数詞との違い
基数詞は「one, two, three」のように数量を表します。一方、序数詞は「first, second, third」のように順番を表す言葉です。
たとえば「three books(3冊の本)」と「the third book(3番目の本)」は意味が大きく違い、文脈における役割もまったく異なります。
基数詞は数そのものを示すのに対し、序数詞はその順番や位置を示すことで、日常会話や文章のニュアンスを変える重要な役割を持っています。
例えば、パーティーで「I ate three cakes.(ケーキを3つ食べた)」と「I ate the third cake.(3番目のケーキを食べた)」では伝わる意味が全然違いますよね。
英語学習ではこの違いを理解しておくことで、誤解なく自然な表現ができるようになります。
序数詞の正しい使い方|日付・順位・記念日の実例
- 順序:This is my first car.(これは私の最初の車です)
- 日付:July 4th(7月4日、アメリカ独立記念日としても有名)
- 順位:He finished in 2nd place.(彼は2位でゴールしました)
さらに「the 10th anniversary(10周年)」や「the 5th floor(5階)」など、建物や記念日の表現でもよく登場します。
よく使われる序数詞の一覧(1st, 2nd, 3rd, 4th など)
基本は以下の形です。
数字 | 序数詞 | 読み方 | 用例 |
---|---|---|---|
1 | 1st | first | the 1st floor(1階) |
2 | 2nd | second | 2nd place(2位) |
3 | 3rd | third | March 3rd(3月3日) |
4 | 4th | fourth | July 4th(7月4日) |
5 | 5th | fifth | 5th anniversary(5周年) |
6 | 6th | sixth | 6th sense(第六感) |
7 | 7th | seventh | 7th grade(7年生) |
8 | 8th | eighth | 8th day(8日目) |
9 | 9th | ninth | 9th inning(9回裏) |
10 | 10th | tenth | 10th floor(10階) |
→ このように、4まででルールを理解したら、5以降も「th」がつくことが多いと覚えるとスムーズです。例外は11, 12, 13で必ず「th」をつけますので、後ほど解説します。
「4nd」は間違い?正しい表記「4th」との違い
多くの方が混乱する「4nd」。なぜ誤用されてしまうのでしょうか?
「4nd」とは?なぜ誤用されやすいのか
「nd」は本来「2nd」でしか使われません。「2=nd」というルールを誤って「4」にも当てはめてしまうことが原因です。
特に、日本語では数字の後ろに同じ接尾辞をつけるという感覚が強くないため、直感的に「2ndの形をまねして4nd」としてしまうケースが多いのです。
また、SNSやブログの中で誤用が拡散してしまい、目にする機会が増えることで「正しいのかな?」と勘違いしてしまうこともあります。
「4th」が正しい理由とルール
4番目を表す正しい表記は「4th」。日付や順位では必ずこちらを使います。例:July 4th, the 4th floor。
さらに「the 4th chapter(第4章)」や「the 4th attempt(4回目の挑戦)」など、日常や学習で頻繁に使う場面が数多くあります。
こうした例を覚えておくと自然に「4th」が身につき、誤用を避けやすくなります。
間違えやすい他の表記(3nd, 5rd など)
以下はよくある誤用をスマホでも見やすい表に整理しました。
誤った表記 | 正しい表記 | 説明 |
---|---|---|
3nd | 3rd | 「3番目」は必ずrdを使います。 |
5rd | 5th | 5は特別扱いせず、基本どおり「th」を使います。 |
2th | 2nd | 2には「nd」を忘れずに付けます。 |
11st | 11th | 11は例外で必ずthを使います。 |
このように、数字の末尾によって決まるルールを間違って他の数字に当てはめてしまうのが誤用の原因です。
特にSNSやチャットなどのカジュアルな場面では誤りを目にする機会もありますが、正しいルールを知っておくことで自信を持って使えるようになります。
英語の序数詞の正しい使い方|日付・順位・記念日の実例
実際の例文で正しい使い方を確認してみましょう。
日付の表記(July 4th など)
例:Independence Day is on July 4th.
ほかにも、誕生日や締め切り日など日常の中で頻繁に使われます。
例:My birthday is on May 5th. / The meeting will be held on June 21st.
順位やランキングの表現(He finished in 4th place.)
例:She came in 2nd place. / He finished in 4th place.
このように順位を表すときにも序数詞は必須です。
スポーツ大会や試験の結果でもよく使われます。
例:Our team ranked 1st last year, but 3rd this year.
記念日やイベント名での使用(The 4th anniversary)
例:Today is our 4th anniversary.
また、「the 25th wedding anniversary(25周年の結婚記念日)」や「the 50th anniversary of the company(会社の50周年)」のように、特別な節目を表すときにも活躍します。
序数詞の語尾ルールと例外パターン|11th・21stの覚え方
序数詞の語尾にはちょっとした例外があるので、ここで整理しておきましょう。
1st, 2nd, 3rd, 4th の決まり方
- 1 → st
- 2 → nd
- 3 → rd
- 4以降 → th
このルールは英語学習者にとって基本中の基本で、まず最初に押さえるべきポイントです。
たとえば「1st prize(1等賞)」や「3rd grade(3年生)」など、学校や日常のさまざまなシーンで登場します。
4以降は原則として「th」になりますが、これが自然に使えるようになると英語表現がぐっとスムーズになります。
1~30までの序数詞一覧表
見やすいようにまとめました。
数字 | 序数詞 | 読み方 |
---|---|---|
1 | 1st | first |
2 | 2nd | second |
3 | 3rd | third |
4 | 4th | fourth |
5 | 5th | fifth |
6 | 6th | sixth |
7 | 7th | seventh |
8 | 8th | eighth |
9 | 9th | ninth |
10 | 10th | tenth |
11 | 11th | eleventh |
12 | 12th | twelfth |
13 | 13th | thirteenth |
14 | 14th | fourteenth |
15 | 15th | fifteenth |
16 | 16th | sixteenth |
17 | 17th | seventeenth |
18 | 18th | eighteenth |
19 | 19th | nineteenth |
20 | 20th | twentieth |
21 | 21st | twenty-first |
22 | 22nd | twenty-second |
23 | 23rd | twenty-third |
24 | 24th | twenty-fourth |
25 | 25th | twenty-fifth |
26 | 26th | twenty-sixth |
27 | 27th | twenty-seventh |
28 | 28th | twenty-eighth |
29 | 29th | twenty-ninth |
30 | 30th | thirtieth |
これを眺めて練習するだけで、序数詞の感覚が自然に身につきます。
11th, 12th, 13th の例外パターン
「11, 12, 13」は語尾に関わらず「th」を使います。
- 11th, 12th, 13th
この3つだけは特別で、たとえば「11th floor(11階)」や「12th birthday(12歳の誕生日)」など、日常でもよく出てきます。混乱しやすいので、暗記してしまうのがおすすめです。
21st, 22nd, 23rd のような複数桁のルール
21 → 21st / 22 → 22nd / 23 → 23rd というように、一の位に従います。
たとえば「21st century(21世紀)」や「22nd of June(6月22日)」のように、公式な場面でもよく使われます。
このパターンを理解すれば、31st, 42nd, 53rd などにも応用できるので、長い数字でも迷わず書けるようになります。
間違いやすい序数詞の例と覚え方|21thなどの誤用を防ぐコツ
誤用を防ぐためには、間違いやすい表記を押さえておくのが近道です。
「21th」ではなく「21st」!よくある間違い
「21th」と書いてしまいがちですが、正しくは「21st」です。
特に21は「1」で終わるため「st」が正しい接尾辞になります。同じルールで「31st」「41st」も同様に「st」を使います。
このパターンを覚えておけば、桁数が大きくなっても迷わなくなります。
発音と表記の違い(2ndと22nd)
どちらも「second」と発音します。桁数が違っても発音は変わりません。
例えば「2nd place(2位)」と「22nd place(22位)」は同じ発音ですが、意味が大きく異なります。
このように表記と発音が一致しない点に注意しておくと混乱を防げます。練習の際は発音と綴りをセットで意識するのがポイントです。
スペルミスを防ぐコツと暗記法
「st, nd, rd, th」をリズムで覚えると便利です。1st, 2nd, 3rd, 4th…と声に出して練習しましょう。
また、カードやアプリを使ってクイズ形式で覚えるのもおすすめです。
例えば「15 → ?」と出されたら即座に「15th」と答える訓練をすると実践力がつきます。
さらに、日常の予定表やカレンダーを英語で書いてみると、自然に序数詞が身についていきます。
間違えやすい序数詞の一覧表
21st, 22nd, 23rd, 24th…と続くパターンを表にまとめておくと便利です。見やすい表で整理しました。
数字 | 正しい表記 | よくある誤り | 説明 |
---|---|---|---|
21 | 21st | 21th | 1で終わるので「st」をつけます。 |
22 | 22nd | 22th | 2で終わるので「nd」をつけます。 |
23 | 23rd | 23th | 3で終わるので「rd」をつけます。 |
24 | 24th | 24rd | 4以降は基本的に「th」をつけます。 |
25 | 25th | 25rd | 5も同様に「th」が正しいです。 |
26 | 26th | 26nd | 6も「th」を使います。 |
27 | 27th | 27rd | 7も「th」を使います。 |
28 | 28th | 28nd | 8も「th」を使います。 |
29 | 29th | 29rd | 9も「th」を使います。 |
30 | 30th | 30st | 0で終わる場合は「th」が正しいです。 |
この表を活用すると、末尾の数字によって正しい語尾がどう決まるのかが一目で分かります。
序数詞に関するよくある質問(Q&Aで解決)
疑問に感じやすいポイントをQ&Aでまとめました。
「4th」の発音は?「フォース」それとも「フォースス」?
正しくは「フォース」に近い音。無理に「スス」と言わなくても大丈夫です。
ネイティブの会話では語尾の「th」の音は軽く息を吐くように発音されるため、日本語では「ス」と表記されがちですが、実際は舌先を軽く歯に当てる発音です。
練習のときは鏡の前で口の形を確認するとわかりやすく、正しい発音に近づけます。
「st, nd, rd, th」の法則を簡単に覚える方法
1=st, 2=nd, 3=rd、それ以外はth。このリズムで覚えるとスッキリ整理できます。
さらに、歌やチャンツのように声に出してリズムで繰り返すと記憶に残りやすくなります。
例えば「1st, 2nd, 3rd, 4th…」と何度も唱えておくと、自然に体に染みついていきます。
100以上の序数詞のルールは?
100th, 101st, 102nd のように、一の位で語尾が決まります。
たとえば「101st birthday(101歳の誕生日)」や「122nd meeting(122回目の会議)」のように、大きな数字でも同じルールがそのまま当てはまります。
桁が増えても迷わず書けるように、一の位に注目する習慣をつけておきましょう。
楽しく学ぶ!序数詞クイズ
クイズ形式で確認すると記憶に残りやすいですよ。
選択問題:次の中で正しいのはどれ?
- ① 4nd ② 4th ③ 4rd
- ① 2th ② 2nd ③ 2st
- ① 11st ② 11rd ③ 11th
穴埋め問題でチェック!
次の文を読んで、正しい序数詞を入れてみましょう。
- 7月4日はアメリカの独立記念日です。
→ July __ is Independence Day in the United States.
- 彼はレースで2位でした。
→ He came in __ place in the race。
- 私のオフィスはビルの5階にあります。
→ My office is on the __ floor of the building。
- これは私がその映画を観る4回目です。
→ This is the __ time I’ve watched that movie。
- その本の3章目が一番面白かったです。
→ The __ chapter of the book was the most exciting。
会話クイズで実践してみよう
以下の会話文を読んで、Bの答えに入っている序数詞が正しいかどうかを考えてみましょう。文脈をヒントに選んでみてください。
A: When is your birthday?
B: It’s on June 2nd。
A: What grade are you in?
B: I’m in the 3rd grade。
A: How many times did you try?
B: This is my 4th attempt。
答え合わせ
- 選択問題:② 4th、② 2nd、③ 11th が正解です。
- 穴埋め問題:
- July 4th が正解です。
- He came in 2nd place が正解です。
- My office is on the 5th floor が正解です。
- This is the 4th time が正解です。
- The 3rd chapter が正解です。
- 会話クイズ:すべて正しい使い方になっています。
まとめ
「4nd」と「4th」、一文字の違いですが英語では大きな意味を持ちます。本記事では序数詞の基本ルールから例外、そして「4nd」がなぜ誤用なのかを丁寧に解説しました。
さらに、間違えやすい他のパターンや発音・スペルのコツ、一覧表やクイズも交えて詳しく紹介してきました。
英語初心者の方でも「なるほど!」と納得できるよう、実例をたっぷり載せているので、学習の助けになるはずです。
正しい表記を知っておくことで、日常会話や学習の中だけでなく、ビジネスメールや試験などフォーマルな場面でも自信を持って英語を使えるようになります。
今後は迷わず「4th」と書けるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。