見て見ぬふりしがちな汚れを防ぐ対策が必須
毎日お風呂を掃除していても、鏡や椅子、蛇口、シャワーヘッドに白い跡がついてしまうことがあります。少し擦ればその時は綺麗になりますが、翌日にはまた白い跡が現れてしまいます。根気よく擦り続けるのは時間がかかり、力も必要で、つい後回しにしてしまいがちですよね。
この白い汚れを効果的に落とすためには、まず汚れの原因を知ることが大切です。これが分かれば、適切な掃除方法が見えてきます。
さらに、汚れがつきにくい環境を整えることも重要です。例えば、浴室を使った後にしっかりと水気を拭き取ることが効果的です。こうした対策を講じることで、お風呂場の白い跡に悩まされることが少なくなります。
この記事では、見て見ぬふりをしてしまう白い跡の原因や効果的な掃除方法と予防策をご紹介します。
お風呂の鏡やシャワーヘッドに付いた白い跡は何?
お風呂の中で特に白い跡が目立つのは、鏡やシャワーヘッドですよね。また、お風呂の壁にも目立つことがあります。
この白い跡は「石鹸カス」と呼ばれる白い「水垢」です。カビのように衛生的な問題はありませんが、見た目が悪いので気になります。石鹸カスは水道水中のカルシウムと石鹸が結びついてできるため、完全に防ぐのは難しく、日々の掃除が必要です。
日本の水道水は「軟水」に分類され、石鹸の泡立ちが良く、美味しく飲めるのが特徴です。一方、「硬水」は鉄分っぽい味が少しして、石鹸が泡立ちにくいのが特徴です。
ちなみに石鹸カスはお風呂場だけでなく、洗濯機でも発生します。洗濯では使った石鹸の30%以上が石鹸カスとなって、黄ばみの原因になります。つまり、お風呂場では白い汚れ、洗濯機では黄ばみとなるのです。
そして、鏡についた白い水垢汚れは「ウロコ」とも呼ばれ、頑固でお風呂用洗剤では落としにくいのが特徴です。
お風呂の鏡・シャワーヘッドの白い汚れの落とし方
カルシウムと石鹸カスが合わさってできる「水垢汚れ」を綺麗に落とす方法をご紹介します。
まず、100均などでスプレーボトルを準備しましょう。500cc以上入るボトルが使いやすいです。ペットボトルに取り付けられるスプレーも便利です。
最初に使うのは台所にある「お酢」です。これをスプレーボトルに入れ(マスクを着用してください)、白い汚れにスプレーします。スプレー後、ラップで覆い、30分放置します。すると汚れが浮いてくるので、スポンジで円を描くように擦ると綺麗になります。(私はメラミンスポンジをカットして使っています)
次に、手軽に購入できる「クエン酸」を使う方法です。クエン酸は液体のスプレータイプか、粉末タイプを使います。粉末のクエン酸25gを水500ccに溶かし、スプレーボトルに入れます。しっかり混ぜてから、お酢と同様に汚れにスプレーし、ラップで覆います。その後、メラミンスポンジで擦ります。
このラップ漬けの方法では掃除に1時間程度かかりますが、時間がない場合は専用の洗剤を使うと良いでしょう。洗剤はお酢やクエン酸より高価ですが、短時間でしっかりと結果を出せます。
中でも比較的手頃な価格で効果があるのはシンクなどを掃除する液体クレンザーです。キッチンの汚れだけでなく、お風呂の白い汚れにも効果的です。クレンザーとメラミンスポンジを使って擦るだけなので、時短にもなり便利です。
長期間放置していた頑固な水垢汚れには、プロが使うアイテムを試してみてください。「人工ダイヤモンドパッド」はホームセンターや100均で購入でき、パッド表面を水で濡らした状態で白い汚れを円を描くように擦ると綺麗に取れます。我が家では、このパッドを使って鏡のウロコ汚れを一気に落とすことができました。
お風呂の椅子についたザラザラ汚れの原因と落とし方
お風呂の椅子の汚れの原因
お風呂の椅子は放置すると、白っぽいザラザラした汚れがたくさんついてしまいます。風呂掃除用の洗剤を使ってもなかなか取れないことが多く、ストレスを感じることもありますよね。
この白いザラザラ汚れ、実は石鹸カスが原因だと思っていましたが、実際は違いました。水道水の成分と石鹸カス、皮脂汚れが混ざり合って「金属石鹸」という物質に変化することで発生します。さらに、金属石鹸と皮脂や角質汚れが合わさって「石鹸カス」というもっと頑固な汚れになるのです。
お風呂の椅子の掃除方法
お風呂掃除の際、風呂椅子の汚れをどのように落としていますか?私は風呂掃除用の洗剤と少し硬めのスポンジでゴシゴシ擦っていましたが、効果があまりありませんでしたし、椅子に傷をつけてしまうこともありました。そこで、効果的な掃除方法を調べて試してみました。
まず、ぬるま湯で椅子の表面を軽く洗い流します。次に、中性洗剤を柔らかいスポンジに含ませて椅子の汚れを擦っていきます。擦った後ツルッとしていればOK。その後、乾いた布で水分を拭き取り、浴槽の縁などに吊るしたり立て掛けたりしてしっかりと乾かします。これが正しい風呂椅子の掃除方法です。
ただ、毎回お風呂から出るたびに椅子を拭くのは手間ですよね。そこで我が家では、浴室にスクイージーを常備し、お風呂から出る前に椅子やシャンプー台など水がたまりやすい場所をサッと水切りしてから出るようにしています。
この方法を取り入れてから、風呂椅子の白いザラザラ汚れが格段に減りました。やはり、こまめに水滴を取ってしっかりと乾かすことが予防策になるのですね。
お風呂の汚れを防ぐための方法
白い水垢汚れを完全に取り除いたら、次は再発防止の対策がしたいですよね。汚れが付きにくくなるように、日々の予防策が大切です。
その方法は非常に簡単。
まず、換気をして、水分を残さないことが最も効果的な対策です。お風呂から出た後、多くの家庭では窓を開けたり、換気扇を回したりしていると思います。我が家はマンションなので24時間換気が作動していますし、更にお風呂から出た際には浴室の換気扇を回していますが、もうひとつ大切なポイントがあります。
それは、鏡やシャワーヘッドなど、水分がついた箇所をしっかりと拭き取ることです。この拭き取り作業にはいくつかの方法がありますので、3つご紹介しますね。
- 厚手のペーパーまたは布で拭き取る
- セルローススポンジで水分を吸い取る
- スクイージーで水分を拭き取る
私は3つ目の方法を採用しています。お風呂で気になる場所の水分をスクイージーで拭いた後の片付けは、排水溝の近くでスクイージーの水気を振り落とすだけなので、家族全員が毎回行うことで、水垢だけでなくカビも生えにくくなってお風呂掃除自体がとてもラクになりましたよ。
まとめ
お風呂の鏡やシャワーヘッド、椅子の白い汚れの原因と掃除方法を詳しく説明しました。日常生活では気にならないと思っていた水垢も、実は溜まると取り除くのが大変です。
我が家では、鏡のウロコには「人工ダイヤモンドパッド」が最も効果的でした。一度きれいにすると次の汚れも付きにくく、長期間のメンテナンスが楽になりました。また、風呂椅子の汚れには中性洗剤と柔らかいスポンジが有効です。
お風呂から出る前にスクイージーで、水や汚れの溜まりやすい場所を水切りすることで、頑固な水垢やザラザラ汚れの再発を防げます。是非、これらの方法を参考にして、日々のお風呂掃除をより快適に行ってくださいね。