料理の仕上げに欠かせない大根おろし。でも、いざ大根おろしを作ろうとしたときに、おろし金が見当たらないことってありますよね。そんなときに役立つ、身近な代用品を使った大根おろしの作り方を10個ご紹介します。
たとえば、フォークやスプーン、ナイフを使った方法やキッチン家電を使えば、短時間で大量の大根おろしが作れます。
日常のキッチンで使える便利な代用品を知っておくと、おろし金がなくても簡単に大根おろしを作ることができ、とても便利です。ぜひ試してみてくださいね。
おろし金とすりおろし器の違いを知ろう
料理に欠かせない道具の一つにすりおろし器があります。これは、ニンニク、生姜、ワサビ、山芋、チーズなど、さまざまな食材をすりおろすための器具をまとめてそう呼びます。その中でも特に有名なのが、おろし金です。おろし金は、大根をすりおろす専用の道具で、江戸時代にまでさかのぼる歴史があります。
おろし金は江戸時代から変わらない形で使われ続けてきました。大根おろしもまた、古くから日本の食文化に根付いていて、今も昔も変わらず親しまれています。この伝統的な調理法は、現代の食卓でも欠かせない存在です。
おろし金といえば、かつては金属製のものが主流でしたが、最近ではプラスチック製のものも多く見かけるようになりました。プラスチック製のおろし金は軽量で扱いやすく、手軽に使えるため人気があります。しかし、その一方で「おろし金」という言葉の意味が曖昧になってきています。従来の金属製のものに対して、新しい素材のものが登場することで、その区別が難しくなっているのです。
すりおろし器全般の進化も見逃せません。電動のフードプロセッサーやミキサーなど、手間を省いて効率的にすりおろせる器具も増えています。これらの道具を使えば、短時間で大量の食材をすりおろすことができ、現代の忙しい生活にぴったりです。
結局のところ、おろし金もすりおろし器も、使う目的や好みによって選ぶことが大切です。それぞれの特徴を理解し、適材適所で使い分けることで、料理の幅が広がります。おろし金とすりおろし器の代用品になるものを知って、自分に合った道具を見つけてください。
身近なものでおろし金の代用品になるもの
フォークで代用
フォークを使って大根をすりおろす方法があります。まず、大根を四角く切って角を作り、その角をフォークで引っかくようにしてすりおろします。この方法では粗目の大根おろしができます。細かい大根おろしが欲しい場合は、包丁で細かく刻んで調整すると良いでしょう。ただし、あまり細かくしすぎると水分が出てしまうので注意が必要です。
スプーンで代用
家庭にあるスプーンでもおろし金の代わりに使えます。小さめのスプーンを使い、食材の繊維に沿って上下にすりおろします。ポイントはスプーンを食材に直角に当てることです。スプーンで少しずつすりおろすため、大量には作れませんが、粗目の大根おろしを細かくしたい場合は、包丁で刻むと良いでしょう。水分が飛びやすいので注意が必要です。
しゃもじで代用
しゃもじの凸凹部分を使って大根をすりおろすことも可能です。大きく円を描くようにゆっくりとすりおろすと粗目の大根おろしができ、小さく上下に素早くすりおろすと細かい大根おろしができます。すりおろしにくい場合は、大根を小さく切ってしゃもじの大きさに合わせると良いでしょう。
包丁で代用
包丁を使っておろし金の代わりにする方法もあります。まず、食材を薄切りにし、重ねていきます。重ねた食材をみじん切りにして、ペースト状にすることで大根おろしが完成します。少量なら簡単にできますが、大量の場合は向いていません。ペーストにムラができやすいので、少量ずつ作って合わせると良いでしょう。
キッチン家電でおろし金の代用品になるもの
ミキサーで代用
ミキサーは一般家庭でよく使用されるキッチン家電で、野菜や果物をペースト状にするのに便利です。おろし金の代わりにも使えます。少量の水とカットした食材をミキサーに入れて、2分から3分間回します。すぐにおろしの完成です。水分をキッチンペーパーで取り除いてから料理に使用します。少量から大量のおろしも作れる便利なアイテムですが、回しすぎるとドロドロになるので注意が必要です。
フードプロセッサーで代用
フードプロセッサーは食材を細かく刻んで柔らかくするキッチン家電です。大量のおろしが必要なときに便利で、短時間でペーストやみじん切りを作成できます。パワーや時間を調整して粗めから細かめまで加工できますが、洗い物の際には刃物に注意が必要です。
バーミックス(ハンディブレンダー)で代用
バーミックスは一般家庭ではあまり普及していませんが、最近では赤ちゃんの離乳食を作るのに活躍するなど多機能で便利なキッチン家電です。おろし金とは異なる食感や仕上がりになりますけれど、潰したり混ぜたり刻んだりと多彩な料理に使用できます。食材を事前に刻んでから容器に入れ、バーミックスで加工します。ペーストが自分の好みになったら完成です。
意外なものでおろし金の代用品になるもの
アルミホイルやサランラップの刃で代用
アルミホイルやサランラップは使い終わった後、多くの人が捨ててしまいますが、その刃の部分をハサミで切り取り、丸めて使うとおろし金として機能します。水分の少ない粗めのおろしが必要なときに便利です。手を小刻みに上下に動かすと細かいおろしができますが、力を強く入れ過ぎると刃が破損するおそれがあるため、注意が必要です。
麺棒と包丁で代用
麺棒と包丁を使っておろし金と同じように料理に使える方法があります。袋に刻んだ食材を入れ、麺棒で叩いて繊維を潰します。最初は力強く、その後は軽く叩くことでペースト状にします。どんな家庭でも手に入る道具で荒技ですがおろし料理が作れます。包丁を使ってさらに細かく処理するとペースト状になりますが、袋の中の空気を抜くことが爆発を防ぐために重要です。
ピーラーで代用
100円ショップでも手に入るピーラーを使っておろし金の代わりにすることが出来ます。突起部分を使い、円を描くようにして上下にすりおろします。
ただし注意点として、ピーラーの突起部分は汚れやすく、掃除が難しい箇所です。衛生面に気を付けて、きちんと洗浄してもデコボコした部分には埃が溜まりやすいです。特に大根おろしは生で食べるものですので衛生的に問題があると感じた場合は使用を中止してくださいね。
まとめ
おろし金を使わずに調理をする方法はたくさんあります。大量のおろしを必要とするときは、便利なキッチン家電を活用しましょう。ミキサーやフードプロセッサーは特におすすめです。一方、少量のおろしを作る場合には、身近なキッチン用品を利用する方が手早く作れる場合もあります。
包丁でみじん切りをする際は、食材の水分が蒸発することに注意が必要です。特に粗めのおろしから細かいおろしに調整する場合は、食材の質感や水分の量を考慮しながら行いましょう。料理の仕上がりに影響するため、適切な切り方と調理法を選んで試してみてくださいね。