「070」という数字から始まる電話番号からの着信、これって安全?と疑問を持つ方は少なくありません。
この「070」は元々携帯電話用の番号として広く利用されていますが、最近になって迷惑電話や詐欺の手口としても使われることがあるため、警戒が必要です。
この記事では、そんな「070」番号の特徴と注意点について、わかりやすくご説明します。
携帯電話番号「070」のすべて
「070」番号の基礎について、詳しく見ていきましょう。
この番号はもともと、ウィルコム向けに割り当てられていたものです。
「070」番号の導入背景
携帯電話のユーザーが増え続ける2000年代初めに、この番号が導入されました。主に080や090が使われていましたが、追加需要に応えるために、PHS用として「070」が設けられたんです。
この番号が新しく市場に登場した当時は、まだ認知度が低く、使う人々の間では少し不安が感じられたことも。特にウィルコムのPHSを低価格で利用する若者やビジネスマンが、セカンド携帯としてよく使っていました。
今日では、多くの携帯電話キャリアが「070」番号を利用しています。
番号の割り当てと管理
「070」で始まる携帯電話番号は、全11桁から成り立っています。先頭の「070」が携帯電話の区分を示し、その後の数字は通信事業者やユーザーを特定するためのものです。
通信事業者には番号の割り当てに関して厳しい基準が設けられており、総務省が公開する「電気通信番号指定状況」にてその詳細を確認することが可能です。
各キャリアでの「070」番号の活用状況
「070」番号が現在どの通信事業者によって使われているかを詳しく見ていきましょう。
主要キャリアの活用方法
日本の主な通信キャリアであるドコモ、au、ソフトバンク、そして楽天モバイルは、この「070」番号を広く一般ユーザーに提供しています。新規で契約する際にもこの番号が割り当てられることがあります。
「070」番号で提供される通話品質や機能は、他の「080」や「090」番号と差異はありませんので、番号の違いによる不利益は一切ないことを覚えておいてください。
「070」番号からの営業電話とその注意点
「070」番号からの電話がすべて迷惑電話というわけではありませんが、営業目的で使用されることが一般的です。
営業電話の背景
「070」番号が営業電話に使われることが多い理由の一つに、過去にPHSとして広く利用され、低コストで利用できる点があります。もちろん、「080」や「090」の番号を使った営業電話も少なくありませんが、「070」番号は特に費用を抑えたい業者に選ばれやすい傾向にあります。
注意すべき点
一方で、悪意を持って「070」番号を使用するケースも見られます。新しい番号体系であるため、一般的な認知度がまだ低いことを利用した不正な利用が目立つことも事実です。しかし、通信事業者の本人確認が厳しくなっており、問題行為は減少しています。それでも、大手企業を装って不審な電話をかけてくる場合もあるため、受ける側の警戒も必要です。
「070」番号からの着信に賢く対処する方法
「070」番号からの着信があった場合、どのように安全に対応すればよいのでしょうか。ここでは、具体的な対処法をご紹介します。
着信対応の基本手順
番号が表示された着信には、すぐに応答せず、まず番号をメモすることから始めましょう。その後、インターネットで番号を検索し、必要ならば信頼できる人と相談してから折り返しの対応を決めると良いです。冷静な対応が不審な連絡から身を守る鍵です。
迷惑電話対策サービスの活用
各通信事業者は、迷惑電話に対応するためのサービスを提供しています。たとえば、一部の事業者では月額300円で、迷惑電話の自動ブロック機能が利用できます。これらのサービスは、迷惑電話のデータベースを基にして不審な番号からの通話を遮断し、より安全な通信環境を実現します。
着信履歴の記録と共有
不審な「070」番号からの着信があった場合、その記録を残しておくことが大切です。Androidでは着信履歴が自動で30日間保存されるため、これを利用して情報を警察や消費者センターに提供することが可能です。また、知人や家族と情報を共有することで、迷惑行為の拡大を予防できます。
トラブル発生時の緊急対応
もし迷惑行為や詐欺に巻き込まれた場合は、すぐに警察や消費者ホットラインに連絡を取り、被害状況を伝えましょう。また、個人情報が漏れた場合は、速やかにパスワードを変更し、クレジットカードなどの利用停止手続きを行うことが推奨されます。通話記録や必要な証拠は保持しておくことで、後の対応がスムーズに進むでしょう。
まとめ
「070」で始まる電話番号は、元々携帯電話用に導入され、多くのキャリアで利用されていますが、低コストで提供されることから営業電話や迷惑行為に使われることもあります。この番号の特徴や、迷惑電話との差異、適切な対処法を解説しました。安全に対応するためには、着信時には即座に応答せず、番号を確認してから対応を決めることが重要です。また、通信事業者の迷惑電話対策サービスを利用することで、より安心して通話を楽しむことができます。